川崎市の太陽光発電
2025-10-31 14:35:41

川崎市の水処理場が神奈川県最大の太陽光発電を導入!

川崎市、入江崎水処理センターで太陽光発電事業を開始



2024年11月、川崎市上下水道局はスマートソーラー株式会社と基本協定を締結し、入江崎水処理センターにおける大規模な太陽光発電設備の設置を進めています。このプロジェクトは、神奈川県内で最大のPPA(Power Purchase Agreement)事業として期待されており、入江崎水処理センター西系水処理施設の屋上に設置される約1,800kWの発電能力を持つ設備がそれに該当します。2025年11月1日より、自家消費型のメガソーラー発電を開始する予定です。

環境への配慮と経済効果



この太陽光発電プロジェクトは水処理施設の上部空間を活用し、同施設における電力需要を再生可能エネルギーで賄うことで脱炭素化に貢献します。発電した電力は川崎市が購入し使用するため、年間で約900トンのCO2排出量を削減する計画が立てられています。これは約360世帯分の年間CO2排出量に相当します。

また、発電された電力の購入単価は、令和6年度よりも安い9.45円/kWhとなり、事業によって年約3,300万円の経費削減が見込まれます。このことは川崎市の財政にも大きなプラスとなります。

PPA事業の概要とメリット



PPA事業は、基本的には発電設備を設置する事業者がその設備の管理も担当し、需要家に電力を供給する仕組みです。川崎市では、スマートソーラー株式会社が20年間にわたり設備を設置し維持管理を行います。この仕組みによって、川崎市が初期投資や維持管理コストを負担せずに、安定した電力供給を受けられる利点があります。

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【設置場所】
  • - 入江崎水処理センター西系水処理施設(川崎市川崎区夜光)

【契約について】
  • - 契約単価:9.45円/kWh(20年間一定)
  • - 事業者:スマートソーラー株式会社

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入江崎水処理センターの歴史と機能



入江崎水処理センターは、昭和36年に運転を開始した神奈川県で最も古い水処理場であり、長年にわたり地域の水環境を支えてきました。近年は老朽化した施設の再構築を進める中で、環境改善やエネルギーの利用、資源の循環といった取り組みを進めています。2019年には再構築事業が完了し、現在も高度な処理技術を用いた水処理が行われています。

特に注目したいのは、入江崎水処理センター内に設けられた「かわさき下水道広報施設ワクワクアクア」で、ここでは太陽光発電の設置状況や発電量の見学が可能です。これにより、一般市民が再生可能エネルギーについて学ぶ機会も提供しています。

今後の展望



スケジュールに従って、今年の11月1日に発電が開始される見込みです。そして、2037年10月31日には発電が終了し、その後に契約が満了します。今後も川崎市は、環境負荷の低減と持続可能なエネルギーの利用推進に向けた新たな取り組みを継続する方針です。このプロジェクトが成功することで、他の地域にも環境に配慮した発電手法が広がっていくことが期待されます。

問合せ先



川崎市上下水道局下水道部下水道計画課 江口
電話:044-200-2884


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会社情報

会社名
川崎市
住所
神奈川県川崎市川崎区宮本町1番地
電話番号
044-200-2297

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