アストンマーティンVantage GT3が、来る2024年9月の週末に富士スピードウェイにてFIA世界耐久選手権(WEC)の富士6時間耐久レースに挑戦します。このレースでは、Heart of Racingが地元サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのWEC初優勝からわずか数日後の出場となり、D’station Racingと共に大会に臨む予定です。
Heart of Racingは約10日前、COTAでのレースで見事にポールポジションを手にし、LMGT3クラスの最速ラップを記録して初勝利を果たしました。また、D’station Racingチームも母国の富士スピードウェイで、2022年のクラス3位を超える自己最高成績を目指して出場します。このチームは日本人オーナーとSUPER GTシリーズでの経験を持つマネージャーが率いており、地元の利を活かして戦う意気込みです。
D’station Racingの一員であり、アストンマーティンのワークスドライバーであるマルコ・ソーレンセン(デンマーク)は、GTクラスでの経験を活かし、スパ24時間レースでも優勝を果たしました。彼のパートナーは、フランスのGT4チャンピオン、エルワン・バスタードです。
一方、Heart of Racingにとって今回のレースは、ドライバーとチームのランキングをひとつでも上げるための大きなチャンスです。COTAでの勝利により、タイトル争いの首位との差は、9ポイントに迫りました。今週末の富士で獲得できる最大のポイントは26ポイントで、これにより残りのシーズンを含めると最大65ポイントの獲得が見込まれます。
アストンマーティンの耐久モータースポーツの責任者であるアダム・カーターは、Vantage GT3の可能性を信じており、どちらのパートナーチームがどんな結果を残すか非常に楽しみにしていると語っています。新型Vantageは、シルバーストンで初お披露目を迎えたモデルであり、4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載しています。
アストンマーティンの富士における過去の成績も輝かしいものです。過去10回出場して7回優勝し、特に2013年と2019/20年にはダブルクラス優勝を達成しました。アストンマーティンが富士での表彰台獲得を逃したのは、シリーズが開始された2012年から数回のみです。去年のレースでは、チームが表彰台に上った回数は16回にも達しています。
今年の富士6時間耐久レースの公式練習は9月13日(土)に行われ、レース本戦は9月15日(日)にスタートします。公式結果や詳細は各シリーズのウェブサイトで確認可能です。
アストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーの設計、製造、輸出を手掛けており、特に実績あるモデルにおいて高い評価を受けています。2030年までには製造施設をネットゼロにする目標を掲げており、環境に配慮した開発に力を入れると共に、電気自動車の市場展開も視野に入れています。