日越の未来をともに描く!
2025年6月20日、ハノイにて第18回「M&Aピッチ」が盛大に開催されました。これは、昨年ホーチミンで行われたイベントの続編であり、日本とベトナムの橋渡しを目指す重要な機会です。数多くの有力スタートアップが一堂に会し、事業売却や資本提携、業務連携といったM&Aの可能性について具体的なマッチングが行われました。本記事では、このイベントの模様を詳しくお届けします。
事前視察プログラム
イベントの前日には、ハノイ近郊のホアラック・ハイテクパークを訪問し、ベトナムスタートアップ3社への視察を行いました。
1.
BVEE社(音声AI分野)
2.
RIKKENN社(オフショア開発)
3.
SYPEACE社(セキュリティーテクノロジー)
これらの企業からは、ベトナムにおける最新技術やビジネス展開についての情報が提供され、本イベントに向けた良いスタートとなりました。視察では、単なる見学に留まらず、実際に「日本企業との連携の可能性」や「共創のアイデア」について熱く議論が交わされました。
M&Aピッチ当日の様子
いよいよ迎えたM&Aピッチ当日、イベントはNIC本部(旧ベトナム投資計画省)で行われ、多くの参加者で賑わいました。会場内では、同時翻訳機や通信機材が用意され、参加者同士のコミュニケーションが円滑に行える環境が整えられました。これにより、言語の壁を越えたリアルな対話が生まれ、相互理解が深まりました。
登壇したベトナム企業の中には、AIを積極的に活用するスタートアップも多く、最新の技術を駆使した多様なピッチが次々と披露されました。AI技術を活かしたアニメーション制作企業や、人工的なタンパク質生成を目指す企業など、参加者を驚かせる先進的なプレゼンテーションが行われ、会場は熱気に包まれました。
また、NICとの連携により、各企業と個別商談の時間も設けられ、具体的な提携の可能性についての意見交換が行われました。1対1での深い対話が生まれ、非常に実り多い時間となりました。
イベントの締めくくりには、参加者全員と共に「サイトキャッチャーポーズ」で記念撮影を行い、国を越えた共創の精神を感じる一体感に包まれました。
今回のイベントには、多くの熱意を持つベトナム企業が参加し、日本企業への関心の強さが随所に感じられました。丁寧な説明が行われ、双方の連携に対する期待感が高まりました。また、政府機関の後押しにより、現地では注目されるスタートアップが集まるイベントとして認識されていることが改めて確認されました。
特に、ベトナム側の参加者からは「M&Aに対する関心が高まった」との声が多く寄せられ、日本企業との連携やM&Aがより身近な選択肢と捉えられていることが伺えました。
年内には、別の国でのM&Aピッチも予定されているとのことです。関心のある方は、ぜひ参加をご検討ください!