自然が形になる:広島県産ヒノキ材を使った家具の魅力
広島県を拠点にする土井木工株式会社は、新たに発表したヒノキ材を使用した家具で注目を集めています。この製品は、森から伐採された木材やその周辺の自然を活かして作られています。国産材の魅力を紹介する拠点「MOCTION」での展示が行われる予定で、期間は8月25日から9月6日まで。ぜひ、この機会にその美しさと機能性を直接体感してください。
広島の恵みを感じるソファ
新製品の一つである「DS11.endai_sofa」は、まるで縁側にいるかのような心地よさを提供するユニークなソファです。このソファの座面には、広島の森で伐採されたヒノキ無垢材が使用されており、草木染めの張地が着せられています。この草木染めは、ヒノキの枝や葉を利用し、自然な色味を与える方法です。木材の無駄を減らし、環境に優しいアプローチを通じて、素材の持つ独特の温かみを活かしています。
ヒノキの特性を生かした製品
使用されるヒノキ材は、アサヒグループが所有する社有林「アサヒの森」からのもので、森林の持続可能な管理が行われています。この森では、人工林と自然林が共存しており、生物多様性の保護にも力を入れています。土井木工は、このヒノキの特性を最大限に引き出すため、伝統的な技術を駆使して製品を制作しています。
草木染めが生む新たな価値
草木染めのプロセスは、植物の葉や枝などを煮出し、その液体に繊維を浸透させ加熱することで色を発現させます。この手法においては、尾道市にある株式会社立花テキスタイル研究所と共同で開発が進められました。草木染めで使われる鉄媒染の素材として、地元の鉄工所から出る廃棄物を活用することで、地域経済にも寄与しています。
子供思いのKABUシリーズ
また、「KABU」シリーズは、小さな子供たちのためにデザインされた椅子で、切り株をモチーフにした遊び心あふれるアイテムとなっています。子供たちが傷をつけながらも愛着を持てるように、ヒノキの柔らかな素材感を活かしています。背割りの技法を利用し、エポキシ樹脂でデザインアクセントを加えることで、自然の美しさが際立っています。
展示と土井木工の理念
展示会は、東京都新宿区にある新宿パークタワーで行われ、広島の自然素材の魅力を感じる絶好のチャンスです。土井木工は「人と素材にやさしい家具づくり」を理念に掲げ、1949年の創業以来、安らぎのある生活空間を提供してきました。最新の技術と伝統的な知識を融合させた製品は、使う人の心に寄り添います。
会社情報
- - 名称:土井木工株式会社
- - 設立:1949年3月
- - 代表取締役社長:土井啓嗣
- - 所在地:広島県府中市府川町57-1
- - WEB: 土井木工公式サイト
この展示会を通じて、自然素材が持つ魅力をぜひ感じてみてください。新しい炭、光、風が、あなたの暮らしをより豊かにしてくれることでしょう。