朝日新聞出版のデジタルマーケティング戦略
最近、朝日新聞出版がSNS型フォーマット「StorifyMe」を導入したことで、デジタルマーケティングの新たな可能性が広がっています。この技術は企業のマーケティング支援を手掛けるアンドブースター株式会社の協力を得て、ウェブメディア「AERA dot.」での運用を開始しました。これにより、朝日新聞出版はさらに効果的な販促や収益モデルの確立を目指しています。
StorifyMe導入の成果
1. 販促の強化
朝日新聞出版は、雑誌や書籍の販促を目的として、特設サイトを設け、そこのコンテンツをストーリー形式で展開しています。特に臨時増刊の特設サイトでは、クイズを取り入れたストーリーによってユーザーのエンゲージメントを高め、平均視聴時間は50秒を超える結果を得ました。そのおかげで、販売ページへの誘導率も14%を達成しました。
さらに、AERA dot.に掲載されたストーリーも、売上を促進する役割を果たし、販売ページへのCTRは18%に達しました。
2. パフォーマンス向上
AERA dot.向けのメールマガジンでストーリーを展開したところ、サイトへの誘導率はなんと63%という驚異的な数字を記録しました。また、特設サイト内でもストーリーアイコンを設置し、サイト内回遊を促進。その結果、最終スライドへのCTRが約11%に達し、さらなるユーザーのリテンションに寄与しました。
3. 広告収益の向上
「暮らしとモノ」サイト内でのストーリー掲載も成果を上げており、商品ページへのCTRが18%を超え、広告収益の増加につながっています。朝日新聞出版は、今後もこの手法を活用し、さらなる収益の拡大を進める意向を示しています。
今後の展開
朝日新聞出版は、動画コンテンツへの取り組みを強化していく方針です。自社が保有するメディアの特性を活かし、ストーリーの数を増やすことでエンゲージメントを向上させ、その結果、紙媒体の販促にも繋げることを目指しています。
StorifyMeの利点
このストーリー形式は、ユーザーにとって親しみやすいSNSスタイルを取り入れており、インタラクティブな要素を盛り込むことで高い効果をもたらします。海外では、ドイツやフランスのメディア企業が続々と導入しており、効果的なデジタルマーケティングツールとして注目されています。
アンドブースターの役割
アンドブースターは、メディアビジネスの豊富な経験を活かし、StorifyMeを利用したマーケティング支援に特化しており、ウェブメディアの強化だけでなく、紙媒体との連携にも取り組んでいます。これにより、クライアントが抱える課題を解決する手助けをしているのです。これからも、ストーリーやショート動画といった新しいフォーマットを有効活用していくことでしょう。
さいごに
朝日新聞出版の新たなデジタル戦略は、今後のメディアの方向性を示唆しています。SNS型フォーマットの導入は、ユーザーエンゲージメントの向上を図るだけでなく、広告収益の拡大にも貢献しつつあります。アンドブースターと朝日新聞出版の連携は、デジタルマーケティングの未来を切り拓く重要な一歩と言えるでしょう。