就職活動におけるAI活用、Z世代のリアルなホンネ調査結果発表

就職活動におけるZ世代のAI活用の実態

株式会社RECCOOが運営する『サークルアップ』が発表した最新の調査により、Z世代の大学生が就職活動においてAIをどのように活用しているのかが明らかになりました。この調査では、約6割の学生が就職活動の際にAIを利用した経験があると回答しており、特にエントリーシートの作成や添削においてその利用が顕著でした。

AI利用の実態

調査において「就活で生成AIを使ったことがありますか？」という質問に対し、56%の学生が「はい」と回答しました。このことから、就活支援サービスに組み込まれた機能を除いても、多くの学生が自発的にAIを取り入れていることがわかります。実際に調査に参加した5人の学生メンバーのうち4人が就職活動にAIを活用しているとのこと。彼らの声として、ChatGPTの課金プランを友達と共有している、文章チェックに利用するなどの具体的な活用法が挙げられています。

一方で、AIを使ったことがない学生の中からは、「AIっぽい文章が生成されるのなら、自分で書いた方が早いし、自信にもつながる」という意見もあり、これがAIの利用に対する二極化した意識を垣間見せています。

AI活用の目的

具体的にAIをどのように活用しているのかを見てみると、最も多いのはエントリーシートの添削で、42%の学生が選択しました。次にエントリーシート作成が21%、自己分析が14%、面接練習が10%と続きます。特に、文章作成に不安を抱える学生からは、AIによるチェックが安心感を与えるとの声が多く寄せられています。

AI利用の頻度

エントリーシート作成におけるAI利用頻度については、「ほぼ毎回使う」と答えた学生は15%。また、「複数回利用」が23%、一度はあるが16%という結果になりました。なんと、「全く使用しない」と回答した学生が46%に達する一方で、AIを使う学生は限られた層にとどまっています。これは、自分の言葉で自己表現することを重視するZ世代の特性を示していると言えるでしょう。

Z世代のAIとの関わり

エントリーシート作成における具体的なAIの活用方法を詳しく見ると、最も多いのはやはり「ESの添削」で37%。続いて「ガクチカをまとめる」が16%、さらには「ES課題をそのまま読み込ませる」という使い方もわずか9%にとどまっています。この結果から、Z世代はAIを単なる自動作成ツールとして捉えるのではなく、自身の思考を整理するための補助ツールとして利用していることが見て取れます。

全体として、Z世代の学生はAIを「頼る」のではなくて「活用する」というスタンスで述べた結果に共通して反映されています。調査に関与した学生たちも、「AIに頼りすぎると文章力での差別化ができなくなるので、最終的には人間性が重視されるようになるのではないか」という考えに至ったようです。

結論と今後の展望

今回の調査は、Z世代の学生たちが就職活動においてどのようにAIを活用し、またその中でどんな意識を持っているのかを浮き彫りにしました。調査結果は、AIとの関わり方についての理解を深めるための貴重なデータとなるでしょう。興味のある企業やメディアは、さらに詳しいデータを問い合わせることも可能です。

調査概要は以下のとおりです：