沖縄民謡の巨星、登川誠仁のアナログ・ベストアルバム
沖縄民謡の巨匠、登川誠仁の魅力を詰め込んだアナログレコード・ベストアルバムが2026年12月5日に発売されます。このアルバムは、2001年から2012年にかけてリリースされた作品の中から、音楽界の人気アーティスト中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と藤田正によって厳選されたベストソングが集められています。さらに、未収録の新曲も2曲収録されており、ファンにとってはたまらない内容です。
アルバムはアナログのオリジナルジャケットで、藤田正の書き下ろしライナーノートや歌詞・対訳も封入されています。サイドAには、代表曲「なりたい節」や「緑の沖縄」、さらには「戦後の嘆き」といったプロテストソングも収録されており、登川誠仁が表現する反戦への想いをじっくりと感じてほしいところです。
サイドBでは、泡盛「忠孝」のCMソング「忠孝の歌」や「早嘉手久節」の三線ソロなどが収められており、民謡とロック、ヒップホップが融合した独自のサウンドが楽しめます。その中でも「早嘉手久節」は、登川誠仁の三線の速弾きが見事で、彼が「沖縄のジミヘン」と呼ばれる所以を感じさせます。また、「歌の泉」では、表現者としての彼の源泉が見事に伝わる歌詞に心を打たれることでしょう。
登川誠仁の唄と三線を聴くことは、琉球音楽の奥深い部分に触れることでもあります。彼が疾風怒涛の時代を生き抜き表現した音楽は、圧倒的な深みを持ち、聴く者に多くの感動を与えるでしょう。ジャンルを超えて浸透するその音楽は、一度聴いてしまうと何度もその世界に引き込まれてしまいます。
アーティスト・プロフィール
登川誠仁は、1932年に兵庫県尼崎市に生まれ、本島石川市東恩納で育ちました。若いころから音楽と芸能の才能を発揮し、独学で三線を習得。16歳の時には松劇団の地謡見習いとして活動を始め、その後様々な人気劇団で修業を重ねました。1957年には琉球民謡協会を設立し、名声を獲得。彼の楽器演奏は独特で、エレキギターも演奏していたため、「沖縄のジミヘン」と呼ばれるようになりました。
登川は民謡を通じて多くの作品を創作し、技術の改良や楽器製作にも情熱を注ぎ、他のアーティストに影響を与え続けました。映画やテレビ番組にも出演し、沖縄県指定無形文化財に認定されるなど、その業績は多岐にわたります。
このベストアルバムは、登川誠仁の音楽のエッセンスを凝縮した、まさにファン必聴の作品です。彼の音楽を通じて、沖縄の文化や歴史に触れ、多くの人々がその魅力を再発見することを願っています。