センシンロボティクス、生成AIを活用したインフラ点検サービスを展開

センシンロボティクス、生成AIでインフラ点検の新境地へ

概要

株式会社センシンロボティクスは、生成AIを活用した新たな画像診断サービスを発表しました。これにより、インフラ設備の点検業務において一次診断の自動化が実現し、作業の効率や質が大幅に向上すると期待されています。センシンロボティクスは、データ取得から利活用までを支援する技術者としての位置づけを確立しており、生成AIの導入は次のステップです。

生成AIの進化とインフラ現場のニーズ

近年、マルチモーダルな大規模言語モデル（LLM）や生成AI技術が急速に発展しており、インフラ点検の現場でもその活用が急務となっています。しかし、大量の画像データの整理・分類は新たな課題に直面しています。これに対処するためのソリューションとして、センシンロボティクスは新しい機能を開発しました。

サービスの詳細

提供されるサービスは、「SENSYN CORE」というAIアプリケーション開発プラットフォームのデータ管理機能に基づいています。ユーザーは、取得したデータを『SENSYN CORE Datastore』にアップロードし、設定したワークフローに従って画像解析を行います。これにより、一次診断が自動化されるため、これまで高いハードルとされていたAIの導入が容易になります。

主な機能

1. 対象物の簡単指定: システムは日本語で指定された対象物を自動で検出します。これにより、従来は膨大な画像を収集する必要がありましたが、負担が大幅に軽減されます。
2. 自動文書化: AIが画像内容を解析し、自動で説明文を生成し記録します。これまで手作業で行われていた確認作業を効率化します。

活用イメージ

現場では、一度の巡回で数十から数百枚の画像を記録しなければなりませんが、『SENSYN CORE Datastore』にアップロードすれば、全画像が解析され、「異常あり」と「異常のおそれあり」と自動分類されます。この機能により、業務担当者は異常の判定を受けた数枚の画像に焦点を絞ることができ、業務の効率性が飛躍的に向上します。