レキオ・パワー・テクノロジーと メディウェイズが提携
最近、メディウェイズとレキオ・パワー・テクノロジーの間で、柔道整復師や鍼灸師向けに超音波画像観察装置(エコー)を低価格で提供する業務提携が結ばれました。この取り組みは、安全な施術を実現するための重要なステップであり、施術者たちの技術向上にも寄与すると期待されています。
エコーの普及率が低い現状
日本国内では、柔道整復師や鍼灸師などの施術者が施術にエコーを使用することが求められていますが、その普及率は依然として低いのが実情です。施術所におけるエコーの導入は高価であり、保険診療に基づく補助がないため、多くの施術所が導入に二の足を踏んでいるのが現状です。
レキオ・パワー・テクノロジーの役割
レキオ・パワー・テクノロジーが開発したエコー装置は、特許が切れた技術を利用して製造コストを抑えることが可能です。この結果、施術所は手頃な価格でエコーを導入できる環境が整い、施術者たちの技術向上に寄与することが期待されています。この取り組みは、施術の安全性を高めるだけでなく、より多くの施術所がエコーを導入するきっかけにもなります。
目指すはジェネリック医療機器の普及
レキオ・パワー・テクノロジーは、医療機器へのアクセスが限られている地域や、発展途上国における医療の質向上を目指しています。大手メーカーの製品が浸透している地域とは異なり、高額な医療機器の購入が難しい地域において、低価格で高機能なエコーを提供し、医療の現場に貢献したいと考えています。
製品情報
新たに導入されるエコー装置には以下の2モデルがあります:
- - fST9500: 2.8~4.0MHzのコンベックス型で、消化器や子宮、泌尿器などの観察に対応。
- - fST9600: 6.7~8.0MHzのリニア型で、運動器や血管、乳腺・甲状腺等の観察に最適。
これらの装置はPCにUSB接続して動作し、屋外やスポーツの現場でも使用可能です。さらに、重量265gと軽量で携帯性に優れています。
SyncView機能の導入
レキオ・パワー・テクノロジーのエコー装置には、SyncViewという独自機能が搭載されています。この機能により、撮影する部位や角度を直感的に確認できるため、施術の際により正確な判断が可能になります。また、画像と走査した手元の画像がセットで記録されるため、施術者同士の情報共有がスムーズになるのも大きなメリットです。
施術者のニーズに応える
柔道整復師の施術所や鍼灸院の数は年々増加しており、多くの施術者が安全な施術を提供するためにエコーの使用が重要であるとされています。最近では、厚生労働省でもエコーの必要性が議論されており、医療教育においても導入が進むことが見込まれています。
今後の展望
メディウェイズは、以降1年間で100台のエコー装置の販売を目指し、施術者向けセミナーの開催やデモ機の貸し出しなどの活動を行っていく予定です。この取り組みにより、より多くの施術者がエコーを利用できる環境を整え、安全な施術的な判断を支援していきます。