株式会社Cellestが9.4億円の資金調達、ライブコマースの未来を切り拓く

株式会社Cellestが9.4億円の資金調達を実施

大阪を拠点とする株式会社Cellestは、ライブコマースのインフラ整備を目指し、累計9.4億円の資金調達を行ったと発表しました。この資金は、複数の金融機関からのデットファイナンスを通じて集められたものです。金融機関には紀陽銀行、京都銀行、徳島大正銀行などが含まれており、特に成長の期待が高まるライブコマース市場に対する支援を表明しています。

ライブコマース分野への挑戦

Cellestは、2017年からライブコマース業界に参入し、2019年に創業されました。代表の佐々木宏志氏は、業界の拡大に伴い、より良いインフラを整えることを目指してきました。同社が運営する「セレスト」は、複数のライブコマーサー（配信者）をプロデュースし、人気のライブコマースチャンネル「ぞうねこちゃんねる」や「アヒルのライブマーケット」を展開しています。

資金の活用目的

調達した資金は、以下の3つの目的に使用されます：
1. 「WABE」の開発・運営
- 毎年新たな機能の追加が求められるECモールアプリ「WABE」を強化し、日本最大のライブコマースプラットフォームへと成長させる施策を進めます。

2. マーケティング費用の投入
- ライブコマースの浸透と事業成長を支えるため、さまざまなマーケティング活動を活発に行い、ブランドの認知度を高めていきます。

3. 人員と設備への投資
- 2024年度には前年比400%超の売上を見込んでおり、持続的な成長のために必要な人員と設備の拡充も行います。これには、新たなライブコマーサーやスタッフの採用、ライブ配信スタジオを含むオフィスの移転も含まれます。

金融機関からの期待

資金調達を支援した金融機関は、ライブコマースの成長性に非常に高い期待を寄せています。紀陽銀行の理事、儀哲也氏は「Cellestの実績やノウハウに魅力を感じ、サポートを決定しました」と述べています。また、日本政策金融公庫の担当者は、「同社は確かな実行力と成長性がある」との言葉を寄せ、今後も支援を続ける意向を示しました。

代表のコメント

代表取締役の佐々木宏志氏は、「この資金調達を通じて、私たちは更なる事業の拡大に取り組んでいく。ライブコマース市場が急成長する中で、インフラ化の実現に向けて全力を尽くす」と意気込んでいます。

今後もCellestは、日本のライブコマース業界のリーダーとして期待される存在であり続けるでしょう。新たにローンチ予定のアプリ「WABE」にも大いに期待が寄せられています。