大阪万博訪問意向調査の結果
2025年の大阪万博に対する子育て世代の関心が、最近の調査によって明らかになりました。この調査は、全国規模で実施されたインターネットアンケートを基に、アクトインディ株式会社が運営する「いこーよ総研」により行われました。調査結果からは、多くの家族が万博に期待を寄せており、特に"子どもにとっての学び"に焦点を当てていることが伺えます。
調査概要
調査は2025年の6月19日から25日までの間で行われ、405サンプルを対象に実施されました。回答者には「いこーよ」の会員が含まれており、家族でのお出かけに関する意識や傾向を分析しています。
訪問状況と関心度
調査によると、すでに大阪万博を訪れたと答えた家庭は全体の7%。「行っていないが、今後行きたい」との回答はさらに25%に達し、関心が高いことが示されています。特に関西地域ではこの傾向が顕著で、開催地であることから34%が訪問を予定しています。
地域差の影響
関東では、訪問経験は9%、訪問を予定している家庭は17%でした。他の中国・四国地方でも、関心は高く、17%が実際に訪問済みで、33%が訪問予定とのこと。地域によって訪問予定の差が見られるのは、地理的なアクセスのしやすさが影響していると考えられます。
訪問時期
万博に行った家庭の72%は、訪問時期が「ゴールデンウィーク後」であると回答しています。小さな子ども連れの家庭は、GW中の混雑を避ける傾向があり、結果的にこの時期に訪問する家庭が多いようです。さらに、メディア報道や口コミが訪問意欲を高める要因ともなっています。
訪問の理由
訪問した家庭が万博に行った理由として最も多かったのは「貴重な機会があるから」で66%となっています。次いで、59%が「世界の文化や価値観に触れられるから」、55%が「子どもの学びにつながるから」と答えました。子どもにとって意義のある体験を求める家庭が多いことが、この結果からも明らかです。
今後行きたい理由
今後訪問したいと答えた家庭の理由としては、文化体験や学びに対する期待が上位にありました。つまり、万博がもたらす教育的価値が強く意識されているのです。
行かない理由
一方で、訪問しない理由としては「大阪が遠いため」という理由が66%を占めていることがわかりました。また、混雑や費用に関する懸念も訪問をためらう要因となっています。
まとめ
調査の結果、まだ訪れた家庭が少数である一方で、訪問を希望する家庭は3割以上いることが明らかになりました。特に関西では盛り上がりを見せており、文化体験や学びを重視する傾向に強い興味が寄せられています。地域差や現実的な訪問への懸念を踏まえつつ、子育て家庭向けの情報発信が今後必要とされるでしょう。