デジタルハリウッド大学がハッカー部を創設
2024年10月1日、デジタルハリウッド大学(DHU)に新たな試みとしてハッカー部が設立されることが発表されました。このハッカー部は、サイバーセキュリティや情報技術の分野で世界で戦える人材を育成することを目的としています。
顧問はサイバーセキュリティの専門家
ハッカー部の顧問には、株式会社フォアーおよび株式会社フォアーゼットの代表取締役CEOである田中悠斗氏が就任します。田中氏は、14歳でP2Pシステムを開発・売却した経歴を持ち、防衛大学校で優秀論文賞を受賞した後、サイバーセキュリティの専門家として10年以上のキャリアを積んできました。彼は、企業に対するセキュリティ対策の解析やサービス強化のアドバイザリーを多数手がけており、国際大会にも積極的に参加してきた実績があります。
ハッカー部の活動内容
ハッカー部は、メンバーの技術向上を図るため、以下の活動を行います:
1.
月次勉強会の実施
セキュリティ脅威や技術トレンドをテーマにしたセミナーやワークショップを月に1回開催。メンバーや外部の専門家から講師を招き、最新知識を共有します。
2.
ペネトレーションテスト
毎月、特定のターゲットシステムに対して模擬ペネトレーションテストを実施。各メンバーが役割を持ち、得た成果をチーム内で討論します。
3.
プログラミングスキルの強化
PythonやBashを用いた自動化ツールを自ら開発し、その過程で年に2つ以上のオリジナルセキュリティツールを作成して評価を得ます。
4.
セキュリティ資格の取得支援
CEHやOSCP、CISSPなどの資格取得を支援するため、勉強会や模擬試験を実施する予定です。
こうした活動を通じて、メンバーは高度な技術を習得し、実践力を高めていきます。
CTF大会への参加
ハッカー部では、CTF(Capture The Flag)大会への参加も重視しています。年に最低6回の大会に参加し、それぞれの大会に向けて準備と戦略を策定します。また、特定の分野での専門性を強化して、上位入賞を目指すことも重要な目標です。特にWebセキュリティやリバースエンジニアリング、暗号解析において強みを持つメンバーを育成し、チーム全体の技術力を底上げします。
また、毎月ミニCTFを開催し、チームメンバー間で問題の作成と解答を行い、実践的なスキルを磨く場も設けています。
DHUの教育理念
デジタルハリウッド大学は、2005年に創立され、デジタル技術に特化した教育を提供しています。ここでは、専門分野にとどまらず、広範な知識と技術を身に付けられるよう、多様な学習プログラムを提供しています。新たに開設されるハッカー部もこの理念に基づき、グローバルな人材を育成し、サイバーセキュリティ分野において国際的に通用する人材を目指しています。
結論
デジタルハリウッド大学のハッカー部は、今後の活動が非常に楽しみです。サイバーセキュリティの最前線で活躍する人材を育成するこの取り組みが、多くの若者にとって刺激的な学びの場となることでしょう。公式の発表や今後の活動が待ち遠しい限りです。