日建株式会社が始める新たなリユースの形
日建株式会社は2024年9月2日に、廃棄される建設資材のリユース販売を目的としたECサイト「NIKKEN SDGs」を本格的に始動しました。この取り組みは、建設現場で使用済みとなった余剰資材や副資材を再利用可能な資源として捉え、買取とメンテナンスを行った上で再販売するものです。これにより、資源の無駄を省くだけでなく、廃棄物処理過程で発生するCO2の削減にも寄与します。
リユース販売の背景
「NIKKEN SDGs」の立ち上げのきっかけは、実際の現場での顧客との会話から生まれました。建設現場でいただく「この資材は処分するんですか?もったいないですね」という声が、資材の再利用を真剣に考える契機となりました。多くの資材が、保管や管理コストのために廃棄されてしまう現実がありますが、「まだ使えるものを無駄にしたくない」という思いから、この事業はスタートしました。
直結するネットワークの強み
日建は、多くの建設現場との関係を密に持っています。自社便による配送を行っているため、常に現場の状況を把握でき、ニーズに合わせた買取の提案が可能です。これにより、豊富な種類のリユース品をそろえることができ、安心して購入していただける製品をお届けします。初期の試行の中では、「良品が安く手に入る」といった好評をいただいており、今後は販売商品のさらなる充実を目指しています。
お客様の要望に応える体制
「本当に使える商品なのか心配だ」といった声を受け、日建ではECサイトでの販売に加え、訪問による商品の確認や実際に商品を確認してからの購入にも対応しています。事前に予約をいただければ、リユース品をご確認後に購入することも可能です。
更なる展開へ向けて
日建は今後、建設資材や副資材以外のリユース品目も拡大していく予定です。安全器具やユニフォームといった資材も対象にし、メンテナンス技術の向上も目指します。現在は倉庫が八尾市のみですが、他の地域にも引き取り拠点を広げることで利用しやすさを向上させていきます。
担当者の思い
SDGs事業部の中西翔紀さんは、「この取り組みを進めることで、従来のお客様が処理費用の軽減を実感しており、新たな取引が生まれる良い流れができています。一般向けにもリユース品が選ばれれば、社会全体への貢献になります。私たちは、もったいないという感覚を、もっといいねという価値に変えていく努力を続けていきます」と語ります。
日建株式会社の概要
日建は、建築現場で使われる多様な資材や消耗品を提供する専門商社で、特に大手ゼネコンとの取引が多く、大阪府ではトップシェアを誇っています。今後も環境に配慮した取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に向けて邁進していきます。
日建株式会社公式サイト