新型高電圧リレー
2020-07-15 11:08:23
ピカリング社の新型高電圧リードリレーで測定の未来が変わる
ピカリング社の革新技術がもたらす新たな可能性
ピカリング エレクトロニクス社が開発した小型高電圧リードリレーが、オン・セミコンダクターの新しいIC試験システムの核を成しています。このリードリレーは、その小型サイズと高い絶縁耐性を特徴としており、試験や計測に最適なスイッチングシステムを提供しています。
新製品の背景
オン・セミコンダクター社は、耐電圧400VDC以上、そして高いスイッチング密度を求める試験装置の新たな開発に取り組んでいました。これに応えるため、ピカリング社は既存のリレー製品では対応できない内部クリアランスの制約を乗り越える必要がありました。そこで、彼らはわずか7週間という短期間で、mini-SIPパッケージにシーリングされた新製品のプロトタイプを開発しました。これにより、フットプリント12.5 x 3.7mm、高さ6.6mmで1500Vの耐電圧を実現しました。
CEOのコメント
ピカリング社のCEO、キース・ムーアはこう語ります。「我々はリレーの設計・製造を常に社内で行っており、これによりユーザのカスタマイズニーズに迅速に対応しています。ユーザからの要望が新製品の誕生につながるのは、我々の強みです。」 131シリーズと呼ばれるこの新製品は、業界最小の高電圧リードリレーとして位置付けられています。
131シリーズの特徴
131リードリレー・シリーズは、コイル電圧が3V、5V、12Vから選べ、内蔵ダイオードもオプションとして用意されています。さらに、1 Form A(電圧を印加してスイッチオン)SPST N.O.構成により、最大0.7A、10Wまでのスイッチングが可能です。このリレーは、ケーブル試験装置やミックスド・シグナル/半導体試験装置、高電圧計装装置など、様々な高電圧アプリケーションに最適です。
他の製品ラインアップ
ピカリング社は、131シリーズの他に119シリーズや104シリーズなども展開しています。119シリーズはフットプリント15.1 x 3.7mm(1 Form A)、高さ6.6mmで最大耐電圧が3kV、104シリーズは同じ耐電圧だが最大25Wの高いスイッチング電力を誇ります。これにより、幅広いニーズに対応した小型高電圧SIL/SIPリードリレーを提供しています。
ピカリング社の歴史
ピカリング エレクトロニクス社は、50年以上の歴史を持つメーカーで、計装や試験装置向けの高品質リードリレーを設計・製造しています。特に、同社のシングルインライン(SIL/SIP)製品は非常にコンパクトで、業界内部でも進化を遂げており、他の競合製品より25%も小型化されています。これにより、世界中の大手ATE/半導体メーカーに多数の製品を供給しています。
ピカリング・グループ
ピカリング社は、同社の他にシグナル・スイッチングおよびシミュレーション製品の設計・製造を行うピカリング インターフェース、ケーブルやコネクタの設計・製造をするピカリング コネクトの二社と共に、非公開企業のピカリング・グループを構成しています。最新の技術と革新を追求し続けるピカリング社の新製品に、今後も目が離せません。
会社情報
- 会社名
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ピカリング エレクトロニクス
- 住所
- Stephenson Road, Clacton-on-Sea, CO15 4NL, United Kingdom
- 電話番号
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