業務効率化を進めるDNPとPKSHA AssociatesのRPA協業
最近、労働人口の減少や働き方改革が進む中、業務プロセスの自動化は企業にとって重要な課題となっています。特に、ロボットプロセスオートメーション(RPA)技術の導入は、業務効率化や人的リソースの最適化に大きな影響を与えています。これを背景に、DNP(大日本印刷)とPKSHA Associatesがタッグを組み、ノーコードRPAソリューションを活用した新たなサービスを提供することが発表されました。
協業の背景と目的
RPAソリューションが採用される背景には、労働力不足や業務の効率化が求められる時代背景があります。DNPは、すでにデジタルマーケティングの分野で様々なサービスを提供していますが、実務において発生する人的作業の自動化のニーズがますます高まってきました。そこで、DNPはPKSHA Associatesとの協業を通じて、定型業務の自動化を支援する新しいsolutionを開発し、企業の業務運営を効率化しようとしています。
この新しいRPAサービスの導入により、毎日の業務における小さな負荷が積み重なり、社員にとって大きな負担となる事務作業を自動化することが可能になります。その結果、企業はコア業務により多くの時間を充てられるようになります。
DNPかんたん操作RPA(DKSR)の特徴
DNPが提供するRPAソリューション「DNPかんたん操作RPA(DKSR)」は、ノーコードで簡単に操作ができ、多様な業務を自動化できる点が特長です。これは、ECサイトの更新や管理、売上集計、顧客データの集計、Web広告のレポート作成など、日常的な業務の自動化を促進します。具体的に、ECサイト運営企業の担当者は、大量の商品情報を扱う中で、報告書作成などの負荷が高く、ミスが生じやすい現状が課題でした。このRPAソリューションを導入することで、データのダウンロード、統合、日報作成、関係者への送付などの業務が自動化され、効率が格段に向上します。
ECサイト運用やデジタルチラシサービスとの連携
さらに、DNPはECサイト構築や運用支援だけでなく、デジタルチラシサービスも展開しています。RPAは、デジタルチラシの制作・配信プロセスを自動化し、担当者の負担を軽減します。例えば、指示書に従い入稿用ポータルサイトでの画像登録や配信設定をRPAが自動で行うことで、日々の手間を大幅に削減します。
今後の展望
DNPは、RPAを通じて流通業界や製造業界など幅広いターゲットに向けて新たなマーケティングサービスを提供していく計画です。さらに、今後はRPAの機能を強化し、非定型業務への対応を進めていくつもりです。今年度には、RPAサービスによって累計で10億円の売上を目指しています。
このように、DNPとPKSHA AssociatesによるRPAソリューションの協業は、業務効率化への大きな一歩となるでしょう。今後もこの動きから目が離せません。