連載ブログ「ほぐれるCX」が始まりました
株式会社mctが配信を開始した新連載ブログ『ほぐれるCX』。このシリーズは、著者の白根英昭が顧客体験(CX)の本質を哲学や歴史、心理学など多角的な視点から掘り下げる全28回のプロジェクトです。
連載は、2025年10月9日から週に1回のペースで本編と補足編を公開。読者は、深層に潜むCXの真理を探るための新たな視点を得ることができます。
CXの本質を歴史的な視点から捉える
この連載の特徴的なアプローチの一つが、3750年という長い時間軸で捉えるCXの本質です。紀元前1750年の古代バビロニアの商人への苦情が、実は現代における「星1つレビュー」と本質的に変わらないという事実から始まります。信頼、約束の履行、そして人間としての尊重といった人間の根源的な要望は、いかなる時代においても変わることがないのです。
東西の知恵を融合した独自の視点
さらに、この連載では西洋のマーケティング理論やデザイン思考に加え、日本の美的感覚や老舗の経営哲学、武道の「間」といった東洋の知恵を取り入れます。イリイチや心理的安全性、現代のクリエイティブに対する理解を融合させることで、多様な文化の知見からCXの可能性を探ります。
読者を試す「脱学習」の問いかけ
『ほぐれるCX』の目指すところは、読者に解答を提供することではありません。むしろ、既存の価値観に疑問を投げかけ、考えを深める「脱学習」を促すことです。「待つ時間は本当に無駄なのか?」「創造性とは才のみに依存するのか?」といった問いかけを通じて、自らの思考を刷新するきっかけを提供します。
具体的なテーマを通じた知的探求
本連載では、以下のような多様なテーマが扱われます:
- - CXの歴史と未来: 粘土板から現代の人間中心デザインまで
- - 創造性の科学: 古代の「ユーレカ!」が現代のワーケーションとどうつながるか
- - 体験デザインの再定義: 「待つ」や「飽きる」をどのように価値化するか
- - DEIと市場機会: 130兆円市場を見逃す日本企業の現状
- - 人的資本経営: CXとEXで持続的成長を実現する方法
- - 幸福とCX: 顧客価値の真髄に迫るプロソーシャルモチベーションからの視点
この連載は、経営者やマーケティング担当者、サービスデザイナー、人事関連業務を行う方、また哲学や心理学に興味を持つビジネスパーソンに特におすすめです。知的好奇心を刺激する内容が詰まっており、視点を広げる貴重な体験ができることでしょう。
著者プロフィール
白根英昭氏は、自身が代表を務める株式会社mctにてCX経営の専門家として多くの経験を積んできました。彼は1963年生まれで、同志社大学を卒業後、デザイン思考に特化したリーダーとして活躍しました。国内外の専門家との協力を通じて、CXデザインの先端を行く企業とのパートナーシップを築いています。
連載へのアクセス
新たに始まるこの連載は、顧客体験の理解を深めるための重要な一歩です。ぜひご注目ください。