温泉ドラゴンが支援
2020-04-17 11:10:11
温泉ドラゴンがクラウドファンディング開始、舞台公演中止の損失を支援へ
温泉ドラゴンの挑戦とクラウドファンディングの必要性
温泉ドラゴンは、2020年4月1日から5日までの期間に上演予定だった10周年記念公演『SCRAP』の中止に伴い、クラウドファンディングを開始しました。新型コロナウイルスの感染拡大が主な理由であり、東京都の外出自粛要請によるものです。このような状況で、演劇界にも深刻な影響が及んでいます。
中止の背景
『SCRAP』は、1950年代の日本を舞台にした作品で、大阪砲兵工廠跡地から掘り起こされた鉄屑を生業にする「アパッチ族」に焦点を当てています。演劇を通じて、これまで忘れ去られた人々の歴史を次世代に伝えることを目指しています。しかし、公演が中止となったことで、舞台芸術関係者に計り知れない損失が発生しました。
特に、日韓関係の冷え込みの中で企画された本作は、単に金銭的損失だけでなく、文化や価値観の理解を得るチャンスを失うという痛手も伴います。多様な価値観を感じることが、人間として生きていく上で重要であると強く感じています。
クラウドファンディングの開始
このような中でのクラウドファンディングは、温泉ドラゴンの経済的支援を求めるだけではなく、同じように中止や延期に直面している全国の劇団へも影響を与えるメッセージです。損失を克服するための手段を提供し、両国の建設的な未来に貢献する意図も内包されています。
クラウドファンディングでは、さまざまなリターンプランが用意されており、1口1,000円から支援が可能です。3,000円のコースには当日パンフレット、5,000円のコースにはDVD、さらに10,000円のコースでは劇団員からのビデオメッセージが受け取れます。これにより、投資者は演劇を通じた文化交流を感じることができる仕組みも整っています。
利用方法と今後の展望
プロジェクトは5月18日午後11時まで実施され、目標金額は3,000,000円です。詳細は温泉ドラゴンの公式ウェブサイトやクラウドファンディングのプロジェクトページで確認できます。出演者や制作陣の思いを共有し、彼らの活動に力を送ることが、今後の舞台芸術の復興につながるのではないでしょうか。
今回のプロジェクトは、『SCRAP』の演劇を越え、日韓関係や社会問題について考える重要な機会でもあります。この挑戦を通じて、文化を楽しむこと、そして文化そのものを守ることの大切さを私たちも再認識する必要があるのかもしれません。演劇がもたらすメッセージの力を信じ、我々自身もこの支援活動に賛同し、次のステップに進む勇気を持ちたいものです。
会社情報
- 会社名
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劇団 温泉ドラゴン
- 住所
- 東京都荒川区西日暮里5-6-10gran+ NISHINIPPORI 6階
- 電話番号
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