AI時代に向けた新しい教育のスタンダード
株式会社TricoLogicが手掛ける新しい教育プログラム「ミライ式」が、AI時代に必要な考える力を育成することを目的に、資金調達を成功させた。東大発のスタートアップとして注目を集めるTricoLogicは、今回「おおさか社会課題解決2号ファンド」からの支援を受け、さらなる成長を目指す。
ミライ式の特徴
「ミライ式」は、子どもたちの実際の意見を元にし、AIをフル活用してその可能性を最大限に引き出す学習塾である。教育現場において、従来の知識偏重のアプローチを脱し、「自分の考え」を持つことの重要性が強調される中、独自の3ステップを通じて、子どもたちは自分の意見をしっかりと表現する力を養うことができる。
この取り組みでは、まず文章を読み考えを広げ、次に自分の考えを文章にし、最後にその考えを発表するという流れを踏む。これにより児童は、自分のアイデアを持つことが評価される環境の中で、思考力を育むことにつながる。
AI活用の革新
「ミライ式」では最新のAI技術を活用して、教室での面白い授業を実現。具体的には、以下の3つの「革命」が挙げられる。
1.
意見データを活用した推奨システム
子どもたちが現場で発表した「意見データ」をAIが分析し、個別に向けた習い事や読書、さらには将来の仕事まで推薦してくれる仕組みが導入される。また、地域との連携により近くの図書館で関連書籍を借りれたり、興味のあるスポーツを体験したりできる。
2.
授業報告のAI化
すべての授業内容はデータ化され、終了後に保護者へ独自のAIを通じて詳細な報告が送付される。この仕組みにより、講師は授業に集中でき、労働環境の改善にも寄与する。
3.
授業内容の最適化
各回の授業で子どもたちの理解度や好みに応じて内容がカスタマイズされるため、確実な知識の定着が促進される。AI技術を駆使して、全ての学習内容が個別に調整される仕組みの構築が目指されている。
今後の展望
資金調達の成功を受け、TricoLogicは2024年までに実店舗数を拡大し、AIとWebツールの研究開発を進めるとともに、地域コミュニティとの連携を強化する方針だ。特に文教地区である大阪の特性を活かした活動により、地域全体で子どもたちの考える力を伸ばす取り組みが期待されている。
TricoLogicは、教育を通じて子どもたちが自らの能力を最大限に発揮できる社会を目指す。大阪のスタートアップから、日本中へ、さらには世界へ羽ばたく可能性を秘めた企業として注目を集めている。
株式会社TricoLogicについて
- - 代表者: 西尾彰将
- - 設立: 2019年8月
- - 本社所在地: 大阪府大阪市北区堂山町1-2 R&Eビル2階北室
- - ミッション: 世界中のエデュケーションをアップデートする
- - サービスサイト: ミライ式サービスサイト
今後の展開に期待が高まる「ミライ式」。教育の未来を変えるその存在に注目していきたい。