NPO法人外国人在留支援コンソーシアムが新たに設立
近年、日本に住む外国人の数は増加しています。1990年頃から始まったこの流れは、現在では約300万人に達し、技能実習生や留学生などさまざまな形態で日本で生活し、働いています。しかし、その一方で、日本は少子高齢化により労働力が減少し、特に建設や製造業などで深刻な人手不足に直面しています。このような背景から、外国人労働者の受け入れが急務となり、2019年に「特定技能」制度が施行されました。
約5100の「登録支援機関」が設立されるなど、企業と外国人の橋渡しを行う組織が増えている一方、制度の施行から初年度は、見込まれた受け入れ人数の約10%に留まったという厳しい現実もあります。このような状況を考慮し、外国人労働者のサポート体制をより強化する必要性が高まっています。
そこで、NPO法人外国人在留支援コンソーシアムが2020年10月1日に設立されました。この組織は、多様な団体や個人が集まり、外国人労働者とその家族を支援するために活動します。設立に至った経緯には、ワークショップを通じての議論が影響しています。参加者たちは、外国人労働者が直面する課題や日本側の支援に関する悩みを共有し、お互いに協力し合う必要性を確認したのです。
今後、このNPOは、日本国内で外国人材を積極的に受け入れている企業や、外国人支援に取り組む団体と連携しながら、「多文化共生」を実現することを目指します。そのためには、社会保険労務士や日本語教師、キャリアコンサルタントなど、それぞれの専門性を活かし、在留外国人がよりよく生活できる社会を共に構築していくことが求められます。
NPO法人の概要
法人名: NPO法人外国人在留支援コンソーシアム
代表理事: 岩永智之 (グローバルイノベーションコンサルティング株式会社代表取締役)
副理事: 川崎大輔 (株式会社アセアンカービジネスキャリア)
副理事: 菅沼基 (株式会社ダイブマネージャー)
監事: 駒場孝文 (オレンジハート株式会社代表取締役)
事務局長: 小倉越子 (社会保険労務士・日本語教師)
設立年月日: 2020年10月1日
所在地: 東京都墨田区緑一丁目二十一番十号 BR両国ビル2階
URL:
外国人在留支援コンソーシアム
E-mail:
[email protected]
このNPO法人の設立は、外国人労働者と日本社会がより良い関係を築くための第一歩であり、多文化共生社会の実現に向けた重要な取り組みです。今後、彼らとその家族が安心して生活できることを目指し、広範な支援が行われることを期待しています。