ニチコン、業界最軽量の高出力急速充電器を発表
ニチコン株式会社は、このたび新しいEV・PHEV用の高出力急速充電器として、160kW出力の製品を発表しました。また、140kWのモデルも同時に展開されており、いずれも業界内での軽量化に成功しています。
開発背景
世界中で進行中のカーボンニュートラルの取り組みは、2030年までに公共用の急速充電器を30万口設置するという目標のもと、日本国内でも重要な課題解決が求められています。業界の動向を受け、ニチコンは特に高出力の急速充電器の開発に力を入れ、EVの普及拡大に貢献する道を選びました。充電渋滞や充電にかかる時間に対処するため、これら高出力モデルの必要性が急増しています。
特徴
1. 140kWモデル
- - 出力能力: 140kWで、2台のEVを同時に充電可能。
- - 充電スピード: 1台のみの場合、最大90kWでのスピード充電が行えます(125Aブーストケーブル使用)。さらに、連続して50kWの充電が行えます。
- - 2口充電: それぞれ最大70kW、連続50kWで充電可能。
- - 軽量な設計: 独自のブーストケーブルにより、扱いやすさを両立。
2. 160kWモデル
- - 高出力性: 160kW出力で、2台の同時充電が可能。1口充電時には最大157kW、連続90kWでの充電が実現されます。このモデルなら、短時間の充電で200km以上の走行が可能。
- - 小型・軽量化: 特に150kW級の中で業界最多の軽量さを誇り、2口モデルとしては業界最小です。
3. 共通機能
- - 薄型デザイン: 縦・横ともにコンパクトで、わずか0.4㎡の着床面積を実現。
- - CHAdeMO認証: 高い信頼性を持つVer.2.0.2の認証取得。
- - 多様な機能: OCPP通信プロトコルや、7型のカラー表示ディスプレイを搭載。2口とも独立した操作が可能です。
- - 電源部故障時の対処: 故障が発生した場合でも、残された出力を利用しての充電が行える縮退運転に対応。
- - 耐塩害仕様: 標準モデルで塩害に対応し、重塩害対応品も選択できるようになっています。
今後の展望
ニチコンは、140kW・160kWモデルを提供するだけでなく、50kWや100kWモデルも展開していく計画です。将来的には、200kWおよび400kWのマルチチャージャーも製品化予定で、高速道路などでの設置が期待されます。加えて、商用車向けのサイクリックマルチ充電器も展開されており、特にバス事業者などへの導入が進められています。ニチコンは、様々なニーズに応えられる充電インフラの拡充を目指し、EVやPHEVの普及に貢献していく所存です。