アイサンテクノロジーの新たな挑戦: 長崎DXラボの開設
愛知県名古屋市に本社を構えるアイサンテクノロジー株式会社が、2025年8月1日に長崎市に新たなDX推進拠点「長崎DXラボ」をオープンしました。開所式には、長崎県、長崎市の関係者や取引先、大学の関係者が集まり、地域に根ざした新しい取り組みの始まりを祝いました。
長崎市への進出の背景
長崎市への進出は、IT人材の確保がしやすい地域特性や、自然災害リスクが低いことから決定されました。また、産学官の連携によるイノベーション創出を期待してのことです。昨年の4月に長崎県および長崎市と立地協定が結ばれ、その後、開設に向けた準備が進められてきました。
開所式では、代表取締役社長の加藤淳が挨拶を行い、同社のこれからの取り組みを説明しました。さらには、長崎県産業労働部の小宮総一様からも激励の言葉をいただき、長崎における今後の展開に期待が寄せられました。
DXラボの機能と展望
「長崎DXラボ」は、社内システム運用の第2拠点としてスタートし、将来的には自社開発のソフトウェアや自動運転関連のシステム開発も視野に入れています。また、地域における営業拠点としての役割も担う予定です。5年間で13名の雇用創出を見込み、地元長崎の人材の獲得に向けた取り組みも進めていきます。
加藤社長は、長崎での新しいビジネスの展開に向け、「長崎は1865年に坂本龍馬が亀山社中を立ち上げた歴史ある土地。ここで新しい時代を切り拓くにあたって、本社を名古屋に持つ当社として、災害リスクを考慮したBCP対策をしっかり行い、今後も地域と共に成長していきたい」と強調しました。
地元との連携
長崎DXラボの開設を通じて、長崎県と企業、大学との連携がさらに強化されることが期待されています。小宮様は、長崎県産業振興財団の立場から、アイサンテクノロジーと共に地域の発展に貢献する意向を表明し、今後のコラボレーションに期待を寄せました。
長崎DXラボでは、アプリ開発などを体験できる「1day仕事体験」を実施し、地域の若者たちに向けた育成も行います。イベントは8月18日と9月9日に開催され、参加者は会社説明や社員との座談会を通じて、DXの重要性を学ぶ機会を得ることができます。
まとめ
長崎市に新たに開設された「長崎DXラボ」は、地域経済の活性化とともに、地域社会との連携を強化する重要な拠点となるでしょう。アイサンテクノロジーは、優秀な人材を確保し、地域と共に成長していくことを約束し、これからのDX推進に期待が高まります。