敬愛なる読者の皆様、特に日本の伝統文化を愛してやまない方々にお知らせです。来る2025年12月20日から2026年3月15日まで、横浜ユーラシア文化館にて「獣医師の診た流鏑馬と笠懸」という魅力的な写真展が開催されます。本展は、令和8年の干支である「午」に因み、日本古来の武芸である流鏑馬と笠懸をテーマにしています。流鏑馬は平安時代から続く伝統で、天下泰平や五穀豊穣、さらには万民の息災や病気平癒を祈る神事として行われてきたもので、その歴史的な重要性を感じることができるでしょう。
流鏑馬の神聖さには特別な魅力があり、疾走する馬上から次々と的を射る姿はまるでしなやかな舞踏のようです。この姿は、単なる競技の枠を超えて、人と馬が一体となる儀式の中で生まれる美しい瞬間を感じさせます。笠懸は、武士たちがその腕を磨くための訓練として行われてきた伝統であり、射手が的を外した瞬間の緊迫感を想像するだけで、胸が高鳴ります。
本展では、神奈川県の鎌倉や寒川神社、小田原市の曽我梅林、三浦市の荒井浜海岸など、流鏑馬が行われるさまざまな場所で撮影された26点の写真が展示されます。特に注目すべきは、獣医師である實方剛氏が独自の視点で捉えた作品です。彼のカメラを通して、伝統衣装に身を包んだ射手や、豪華に飾られた馬、そしてその儀式を支える人々の姿が映し出されます。
この写真展は、単なるアートの展示に留まらず、日本の伝統芸能や、人と馬の深いつながりについての理解を深める貴重な機会です。会期中は多くの方々のご来場を期待し、多様な人々がこの美しい伝統に触れることで、さらなる興味を持っていただければ嬉しく思います。
■基本情報
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会期:2025年12月20日~2026年3月15日
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開館時間:9:30~17:00(券売は16:30まで)
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休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月28日(土)〜1月3日(金)、1月14日(水)〜16日(金)
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会場:常設展示室一部
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主催:横浜ユーラシア文化館(公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団)
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協力:實方剛氏、横浜都市発展記念館
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観覧料:一般200円、小中学生・横浜市内在住65歳以上の方100円。毎週土曜日は小・中学生、高校生無料。
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無料入館対象:身体障害者手帳や愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳を持つ方とその介護者は無料です。入館の際には手帳の提示が必要となります。
この機会に、ぜひ日本の豊かな伝統に触れてみてはいかがでしょうか。