旭化成の新型センサー
2024-12-03 10:39:31

旭化成エレクトロニクスが発表した史上最小の高精度ホールセンサー「HQ0A11」

旭化成エレクトロニクスが新たな次元のホールセンサーを発表



2024年11月、旭化成エレクトロニクス株式会社から、最小・最薄の高精度ホールセンサー「HQ0A11」が量産出荷されることが発表されました。これは、0.8 x 0.4 x 0.23mmという驚異的なサイズであり、同社の過去製品と比較して体積を85%削減しています。この新しいセンサーは、特にスマートフォンのカメラモジュールや小型ロボットにおいて、その高性能が期待されています。

「HQ0A11」の特長と競合製品との比較



「HQ0A11」はその小型さだけでなく、信号対雑音比(S/N性能)でも最高数値を誇る製品です。これまでの主力製品であった「HQ0811」と比べ、約16%の性能向上が見られ、カメラ機能においても大きな影響を与えるでしょう。例えば、スマートフォンのズームレンズでの「レンズ揺れ」を緩和し、より安定した撮影が可能になるのです。

ホールセンサーの進化



ホールセンサーとは、磁場を検出するセンサーの一種で、多くの電子機器において重要な役割を果たしています。旭化成は1974年にエアバッグ用センサーの開発をきっかけに、ホールセンサーの製造を開始しました。その後、500億個以上のセンサーを出荷し、技術力を高めてきました。

近年、特にスマートフォンのカメラにおける手ブレ補正やオートフォーカス機能法での需要が急増しています。カメラの高機能化が進む中、部品の小型化がますます重要となってきました。そこで「HQ0A11」は、小型モーターやロボットのニーズにも応えることができる理想的な製品として登場しました。

他社製品との対比



「HQ0A11」はガリウムヒ素(GaAs)系の「HG0C11」と比較しても、3.5倍以上の位置検出精度を実現しています。この革新的な技術を駆使することで、カメラ機能におけるさらなる高精度な位置検出が可能になり、特に高画質な撮影を求めるユーザーにとっては画期的な製品と言えるでしょう。

高機能だけではない安定性



本製品は、磁性材料を含まず、周囲の環境による影響を受けにくいため、安定した動作が期待できます。これは、モーター周辺などの特殊な環境でも継続的に高い性能を発揮できる大きなポイントです。

旭化成エレクトロニクスの今後の展望



今後も旭化成エレクトロニクスは、独自の技術を活かしてスマートフォンだけでなく、さまざまなエレクトロニクス製品の小型化と高機能化に寄与していく方針です。新技術を駆使した「HQ0A11」は、確実に今後の製品開発においても重要な役割を果たし続けるでしょう。

より詳しい情報や技術に関する内容は、旭化成エレクトロニクスの公式サイトで確認できます。


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会社情報

会社名
旭化成株式会社
住所
東京都千代田区有楽町1-1-2日比谷三井タワー
電話番号
03-6699-3000

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