外国語通訳アプリ『Oyraa』の実証実験開始
株式会社Oyraaと福島市国際交流協会が共同で、外国語コミュニケーションの向上を目指した実証実験を開始しました。この実験では、通訳アプリ『Oyraa』を活用し、150言語からなる2,700名のプロ通訳者による支援が、予約不要で1分から利用可能な形で提供されます。
背景
2024年には約350万人に達する見込みの在留外国人が徐々に増加し、2030年にはさらに800万人に達する可能性が指摘されています。在留外国人との共生社会の創出が求められる中、福島市では多文化共生の理念を基にした施策が進められています。市内にはさまざまな国からの外国人が暮らしており、円滑なコミュニケーションが必要とされています。
実証実験の目的と進め方
この実証実験の目的は、外国語コミュニケーションの品質を向上させ、行政サービスの向上を図ることです。具体的には、福島市国際交流協会が設置したモバイル端末に『Oyraa』をインストールし、外国人が訪れた際に即座に通訳者を呼び出すことができる環境を整えることで、地域内の言語障壁を克服します。今後は医療機関や教育機関など、役所の外での課題にも対応していく予定です。
在住外国人のニーズに応える
在住外国人は役所や病院以外でも日常のさまざまな場面で言語の壁に直面しており、それを解決するためには『Oyraa』の積極的な利用が重要です。このアプリはスマートフォンやタブレットから容易にアクセス可能で、外国人が自らの力でコミュニケーションを支援することを促すことが期待されています。
自治体との協働
本実証実験を通じて、行政支援の質を向上させるとともに、自助を促進する事業は、在住外国人を含むすべての市民に利益をもたらすものです。将来的には、少子高齢化と人口減少に対抗し、外国人労働者が地域経済へ積極的に参画するような社会の実現を目指しています。これにより地域の活性化も進み、持続可能な発展が期待されます。
Makuakeによる支援プラン
また、OyraaはMakuakeでのクラウドファンディングを通じて、「定額使い放題プラン」を提供するプロジェクトを開始しています。1ヶ月6,000円とお得なプランで、外国語サポートを受けられる機会が広がります。この取り組みは、外国人の生活をより豊かにし、コミュニティとしての連帯感を育むことに寄与するでしょう。
終わりに
株式会社Oyraaは、今後も多文化共生社会の実現に向けて、地方自治体や様々な団体との連携を強化し、すべての人々が自分らしく暮らせる未来を目指していきます。外国人と共生する社会を実現するために、通訳アプリ『Oyraa』は重要な役割を果たします。今後の展開にぜひご期待ください。