共立女子大学、生理用品配布開始
2024-07-10 15:41:31

共立女子大学、生理用品無償配布と受験生向け特別措置を開始!多様性への理解と学生の福祉向上を推進

共立女子大学、生理用品無償配布と受験生向け特別措置を開始!



東京都千代田区にある共立女子大学・共立女子短期大学は、学生への生理用品無償配布を開始しました。これは、近年社会問題化している「生理の貧困」への対応と、ダイバーシティ&インクルージョンの推進を目的としています。

大学では以前から看護学部の教員有志が学内トイレに生理用品を設置していましたが、昨年、大学として本格的に取り組むため、ナプキン無償配布と自動開閉式サニタリーボックスの設置をモニター実施しました。学生からのアンケート結果では、多くの学生が肯定的な意見を持ち、「生理の貧困」を身近な問題として認識していることがわかりました。この結果を受けて、大学は本格的な生理用品無償配布に踏み切ったのです。

この取り組みは、学生サービスの向上だけでなく、学生や教職員が「生理について考える」きっかけとなることを目指しています。今後、女性の健康、福祉の向上、ジェンダー平等、生理の多様性への理解について、議論や意見交換を活発化させていく予定です。

受験生向けにも配慮!月経痛・月経随伴症状に対応



共立女子大学は、入学試験においても受験生が安心して受験できるよう、追試験申請の対象に新たに「月経痛・月経随伴症状」を追加しました。

文部科学省は、2025年度大学入学者選抜実施要項で、生理痛などの月経随伴症状による欠席例を初めて明記しました。これを受けて、公立高校入試に続き、大学入試でも同様の取り組みが求められています。共立女子大学は、この流れを受けて、受験生が月経痛や月経随伴症状に悩まされることなく、本来の実力を発揮できるよう、柔軟な対応をすることを決めたのです。

生理用品の無償配布の概要



2024年6月10日より開始
学内の女子トイレに『生理用品無償配布ディスペンサー』を設置
自動開閉式サニタリーボックスも併せて設置
必要な学生がディスペンサーより自由に生理用品を取って利用可能

活動の主な目的



生理の貧困への対応
経済的に困難な学生が、教育を受けるための最低限の安心を確保
ダイバーシティ&インクルージョン
生理という身近な問題を通じて、経済的な違い、家庭環境の違い、国籍による違い、病気や障害による違いなど、多様性への理解を深める
学生の福祉向上
学生の健康と福祉を支援し、学業に集中できる環境を提供
突発的な生理に対応できるようにすることで、心の負担を軽減
必要な人が必要な時に平等に生理用品を利用できる環境を整える

受験生向けの入学試験特別措置の概要



2024年9月から出願がスタートする2025年度入試において、試験当日に身体・健康上の理由により、やむを得ず試験を受験できない生徒を対象に実施
身体・健康上の理由に、従来の「新型コロナウイルス感染症 ・インフルエンザ 」に加え「月経痛、月経随伴症状など」を追加

対応方法

一般選抜
対象入試:一般選抜(全日程)
大学入学共通テストの成績による振替を行います。
一般選抜以外の入試
対象入試:総合型選抜、学校推薦型選抜、特別選抜、大学院入試、編入学試験
原則、他の入学試験実施日への振替を行います。

共立女子大学の取り組みは、学生の生活を支えるだけでなく、社会全体の意識改革を促す一歩となるでしょう。




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