空間を彩る表具師の技術──京都の特別企画展「Space Mounting」
2021年6月から8月にかけて、京都伝統産業ミュージアムで特別企画展「Space Mounting|スペース・マウンティング」が開催されます。この展示は、アート、デザイン、マンガといった多様な分野を横断し、空間そのものを装飾する表具師の巧みな技術を紹介するものです。
展覧会概要
- - 会期: 2021年6月12日(土)から8月29日(日)まで
- - 開館時間: 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
- - 休館日: 6月28日、7月26日、8月16日、17日
- - 観覧料: 800円(18歳以下は無料)
- - 会場: 京都伝統産業ミュージアム企画展示室(京都市左京区岡崎成勝寺町9-1、地下1階)
- - 公式サイト: 京都伝統産業ミュージアム
この特別企画展は、表具師が持つ独自の技術をアートとして位置づけ、様々な作品を通じてその魅力を広く伝えることを目的としています。
監修と出展作品
展覧会の監修を務めるのは、井上雅博氏(株式会社井上光雅堂の代表取締役)です。井上氏は、文化財の修復を手掛けてきた豊富な経験を持ち、伝統的な表装技術を駆使してアートと融合させる新たな取り組みを行っています。また、出展には著名な作家や企業が協力しており、衣紋道や様々な美術プロジェクトが参加しています。
出展作品の一例として、織楽浅野や株式会社SECAIなどのアーティストが手がけた作品が展覧会に並び、訪れる人々に新しい視点を提供します。これにより、伝統と現代アートが織りなす美しい空間が生まれているのです。
関連イベント
また、特別企画展の期間中には関連イベントも多数予定されており、例えば6月12日(土)には、井上雅博氏と展示作品の作家によるトークイベントが行われます。このイベントでは、表具技術の深層や展示作品についての詳細な解説を聞くことができる貴重な機会となっています。
京都伝統産業ミュージアムの役割
京都は、古来より伝統工芸が栄える地であり、多くの職人が技を磨いています。京都伝統産業ミュージアムは、こうした伝統技術を次代に引き継いでいくための場所として、多彩な展覧会やイベントを開催しています。「Space Mounting」はその一環であり、古くからの表具技術を現代のアートと結びつける試みが評価されています。
この機会に、表具という伝統的な技術がどのように現代アートの中で息づいているのかを、ぜひ自らの目で確かめてみてください。