次世代リーダー育成の新たな試み「青田創り」プログラムとは

長崎で実施された次世代リーダー育成プログラム

若者のリーダーシップを育成する「青田創り」プログラムが長崎県の長崎東高校で開催されました。このプログラムは、株式会社リンクアンドモチベーションが設立した一般社団法人エッジソン・マネジメント協会が主催しており、中高生を対象にした画期的な試みです。

プログラムの目的

現代日本は、労働力の減少や国際競争力の低下といった多くの社会課題を抱えています。このような状況下で、日本の次世代リーダーとして活躍する人材を育てることが急務であると一般社団法人エッジソン・マネジメント協会は考えています。プログラムでは、中学生から大学生、さらには社会人までが一堂に会し、未来のビジョンや社会の課題について意見を交わします。

教育の現状と問題点

現在の日本教育は、多くの教育機関でキャリア教育が行われていますが、実践的なリーダーシップや主体性を育む機会が不足しているのが実情です。座学中心の学びから脱却し、学生たちが自ら考え、行動する力を身につける必要があります。つまり、教育機関だけでなく、企業や官公庁との連携を強化し、早期に日本の社会課題に触れる機会を提供することが重要と言えるでしょう。

「青田創り」に向けた取り組み

このプログラムには「未来と現実をつなぐ」というテーマがあり、「MIRAI（未来）」と「BRIDGE（橋）」を組み合わせた「MIRA-GE（ミラッジ）」と名付けられました。異なる世代が集まり、普段では得られない刺激を受けながら、活発な議論を交わす新しい形式のワークショップです。第6回は長崎東高校で行われ、東京の高校生も含む32名が参加しました。

イベントの概要

- 日時: 2025年3月8日（土）
- 場所: 長崎県立長崎東高等学校
- 主催: 一般社団法人エッジソン・マネジメント協会
- プログラム内容: 1. 日立製作所の社員による未来の技術についてのプレゼン 2. 多世代による「ありたい未来」のディスカッション

このような集まりは、学生同士の意見交換や、異なる世代との対話を通じて「フラットな関係」での議論を促進します。長崎県立長崎東高校の校長立木貴文氏も、この取り組みが学生たちにとって非常に貴重な経験であると評価しています。

今後の展望

エッジソン・マネジメント協会では、今後も大企業や教育機関と連携しながら「青田創り」プログラムを推進していく方針です。「日本を、世界で最も若者が育つ社会へ」をビジョンに掲げ、次世代を担う若者の育成を進めていきたいと考えています。2025年8月には「出島メッセ長崎」での新たなプログラムも予定されており、今後の成果に期待が寄せられます。