江戸東京あかり展で描かれる異界の物語
現在、神田明神文化交流館にて開催中の「江戸東京あかり展」は、その名の通り、あかりをテーマにした新しいスタイルのアート展示です。このイベントは、日本各地から集まった約40のクリエイターによって彩られる五つの要素、すなわちアート、祭り、デザイン、職人技、テクノロジーが融合しています。
あかりを巡る体験型アート展
このイベントの最大の特徴は、アート展示が単なる鑑賞にとどまらないことです。「アート系アトラクション」と銘打ち、ゲストはアート作品と対話しながら、ストーリーを進めることができます。演者やゲストとのやりとりを通じて体験が展開され、結末が変化する仕組みは、まるでゲームのような新感覚を提供します。
ストーリーの中心にいる吉良上野介
展示全体は、日本を代表する敵役としての吉良上野介の物語を通じて進行します。彼の声が会場に響き、ゲストは選択の岐路に立たされます。この選択によって新たな物語が展開されるため、訪れる度に異なる体験ができます。演劇性に富んだスタッフがストーリーテラーとなって、ゲストをアトラクションの世界へ導くのも、またワクワクさせる要素です。
アナログインタラクティブな作品
展示作品の多くは「アナログインタラクティブ」と呼ばれる形で進化しています。ゲストの呼びかけに反応する立体作品は、デジタル技術とアナログ技術の融合によって生まれました。特に、ガラスに映し出される水彩画とリアルタイムで会話を楽しめる作品は、そのユニークさが際立っています。参加者自身が巨大な「青森ねぶた」を点灯させる体験も必見です。
各展示ゾーンの魅力
この展覧会には、さまざまなエリアが用意されています。例えば、神田明神の地下に広がる美しい光の空間や、異界への扉が示される「異界の門」など、多彩な展示がゲストを待ち受けています。
特に注目すべきは、若き日の吉良との出会いや、百鬼夜行をテーマにしたアートゾーンです。さまざまなアーティストが手掛けた作品が、闇と光を交錯させた美しい空間を作り出しています。
あかりのクラフトカクテルバー
さらに、展示会場内には「あかりのクラフトカクテルバー」が期間限定でオープン!サントリーによる日本のクラフトカクテルが提供され、独特の雰囲気の中、ゆったりとした時間を過ごすことができます。ここでは、切り絵作家の作品も楽しみながら、特製カクテルを味わえます。
イベント概要
- - 名称: 江戸東京あかり展 produced by 日本あかり博
- - 会期: 2019年12月7日〜2020年2月9日
- - 開場時間: 月〜木 10:00〜19:00、金〜日 10:00〜20:00
- - 会場: 神田明神文化交流館地下1階EDOCCO STUDIO(東京都千代田区外神田2丁目16−2)
- - 入場料: 一般 1,500円、前売り 1,300円、小中高校生 1,000円、未就学児無料
- - 公式サイト: イベントオフィシャルページ
神田明神が舞台のこの体験型アート展は、他では味わえないユニークな魅力を提供しています。来場する機会があれば、ぜひご体験ください。