現在、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)は、2025年2月中旬に韓国の映像制作会社とのオンラインビジネスマッチングイベントを無料で開催することを発表しました。このイベントは、日本企業が持つ原作やリメイクIPを韓国の制作会社に繋ぐための重要な機会です。
MIDAN: このビジネスマッチングは、自社の小説やコミック、ライトノベルなどの映像化原作や映画、ドラマのリメイク権を韓国にライセンスアウトしたい企業を対象にしています。日本のIP(知的財産)を映像化した経験を持つ韓国の制作会社が参加することで、より具体的な提案や実現可能性のあるプランが期待されています。
過去に、同イベントは3年連続で行われており、実際に「月刊ヒーローズ」に掲載されていたSFアクションコミック「ソウルリヴァイヴァー」の韓国での実写映像化企画が進行中といった実績もあります。これらの成功事例は、今後の日本と韓国の映像産業の関係をさらに強化し、新たな市場の開拓へとつながることでしょう。
今年度のビジネスマッチングは、株式会社ロボットの協力を得て実施されます。参加を希望する企業は、対象となる日本のIPが韓国で映像化を希望していることが条件です。具体的な要件としては、韓国語版のリリースがすでに行われているか、今後1年以内にリリース予定である必要があります。また、韓国語版がない場合は、選考後にプロットを韓国語で用意できることが求められます。注意点として、ストーリーが未完了の作品やコンセプト段階のアイデアは応募対象外となります。
日本企業にとってこのビジネスマッチングは、国際的な市場での成長を目指すための重要な足がかりとなることでしょう。新たな映像化プロジェクトを擁する企業は、ぜひこの機会を活用して応募を検討してみてください。
参加予定の韓国の映像制作会社には、B.A. EntertainmentやMIZI FILM、BIG OCEAN ENM、BULLDOZER STUDIOといった名だたる企業が名前を連ねています。それぞれの会社が日本のIPを基にした映像作品を手掛けており、過去の実績も豊富です。
VIPOは2004年に設立されたNPO法人で、日本の映像産業を国際的に競争力のあるものに育成することを目指しています。これにより、日本の文化コンテンツのさらなる発展を後押ししています。映像やアニメ化に関心のある企業の参加を心よりお待ちしています。