日向市とセガサミーが進めるワーケーションの取り組みとその意義

日向市とセガサミーが進めるワーケーションの取り組み

近年、リモートワークの一環として注目を集めているワーケーション。企業が多様な働き方に対応し、求職者にとっても「ワーケーションの実施可否」が企業選択の基準となるなど、関心が高まっています。しかし、ただの場所を変えたリモートワークではなく、地域経済の活性化や地方創生にも繋がる点が重要です。

宮崎県日向市は、サーフィンの聖地として知られ、年間を通じて楽しめるビーチ環境を持っています。この素晴らしい自然環境を活かして、同市は2019年からワーケーションの施策に取り組んできました。特に、コロナ禍の影響を受けた観光需要の回復や地域経済の振興を図る一環として、様々な交流プログラムが実施されています。

日向市はお倉ヶ浜や金ヶ浜といった有名なサーフスポットを有し、全国から多くのサーフィン愛好者が訪れます。このような魅力的な観光コンテンツとテレワークを結び付けることで、都市部からの移住者や企業誘致の実現を目指しています。これにより、地域の人口増加や経済活性化につながることが期待されています。

2020年から本格的にワーケーションの受け入れを開始し、すでに800名以上の参加者がこの取り組みに参加してきました。さらに、日向市は全国の自治体で構成される「ワーケーション自治体協議会」にも加盟し、ワーケーションの先進事例として全国的な注目を集めてきました。

今後、日向市は観光庁のワーケーション推進事業のモデル実証事業の一環として、セガサミーホールディングスと合同でワーケーション・トライアルプログラムを実施します。このプログラムでは、リモートワークを行いながら、地域の自然を満喫し、地元の人々との交流を通じて地域理解を深めていただくことを目的としています。