日本一小さな村から始まる子育て共助プロジェクト
2025年8月6日、東京都渋谷区のモノリス株式会社と富山県舟橋村の一般社団法人forkが、トレーディングカードゲーム(TGC)を用いて新たな子育て支援プロジェクト「みんなの遊び場」(通称「みんば」)を発表しました。このプロジェクトは、トレカを通じて子育てを共に支える仕組みを構築し、社会全体で子育てに関わることを目指しています。
プロジェクトの目的と背景
「みんば」プロジェクトは、CNPトレカを活用して以下の三つの支援活動を行うことからスタートします。これは、エンターテインメントビジネスと社会課題解決を融合させた持続可能な支援モデルの構築を目指すものです。
1.
資金支援
- 売上連動型の「子育て共助支援基金」を設立し、CNPトレカの売上1%を支援に活用します。
- 用途は、子ども主導の創造的プロジェクトや新たな施設の設立・運営支援となります。
2.
物資支援
- パートナー企業から寄贈された物品を利用して、学童保育施設への支援を行います。
- 「贈り人プログラム」を通じて、支援者が資材を寄贈できる仕組みを提供します。
3.
居場所づくり支援
- CNPトレカのユーザーコミュニティとパートナーDAOと連携し、居場所の創出に取り組みます。
- 成功モデルを広め、社会的なインパクトを生み出します。
「みんば」プロジェクトの魅力
このプロジェクトは、モノリスとforkのそれぞれの強みを最大限に生かす取り組みです。「育てる」「応援する」「作る」の三つのアクションを設定し、カードゲームの購入が居場所の創出につながる仕組みを導入しています。また、子どもたちもカードを「作る側」として楽しむことができ、トレカユーザーのコミュニティとのオープンな交流が期待されます。
実施の背景
本プロジェクトが生まれた背景には、学童保育施設のあり方に関する課題が存在します。小学生は年間で1,000時間以上を学童で過ごしますが、その環境の質はさまざまな要因によって異なり、いわゆる「放課後格差」が生じています。モノリスとforkはそれぞれのビジョンを持ち、CNPトレカを通じてその解決に取り組みます。
CNPトレカとモノリス
モノリス株式会社は、トレーディングカードゲームの業界に新たな風を吹き込むスタートアップです。「CNPトレーディングカードゲーム」は、コミュニティ発のIP「CNP」を題材にしたゲームで、業界初の希少性証明カードを導入するなど、独自の技術で透明性と楽しさを提供しています。これにより、最近では1億円を超える売上を達成し、急速な成長を遂げています。
forkと「みん営」
富山県舟橋村で生まれたforkは、地域の個人や企業が協力して保育料ゼロを実現し、全員が「子育ての関係者」となれる仕組みを築いています。まさに、子どもたちの体験を豊かにするための「みん営」という新たな概念を提案しているのです。2024年にはグッドデザイン賞を受賞し、全国から高い評価を得てきたforkの取り組みは、今後の展開にも大いに期待が寄せられています。
まとめ
「みんなの遊び場」プロジェクトは、単なる娯楽を超えて、遊びながら社会貢献ができる新たな文化を生み出そうとしています。子育てをみんなのものにするための「みん営」の理念は、今後多くの地域で広がることが期待され、この富山県舟橋村がその先駆けとして注目されることでしょう。