ミドルエイジ女性の髪の悩みと意識の変化
近年、女性のライフステージに伴う髪の悩みが注目されています。特に40歳を境に、多くの女性が髪の質の変化を感じ始めることが、2023年の5月に行われた「髪の毛の“くせ”に関する意識調査」によって明らかになりました。調査では、2444名の女性のうち、35.8%が年齢を重ねることで髪のクセやうねりが強くなったと回答。これにより、長年のヘアケアやスタイル選びへの意識が大きく変わりつつあることが伺えます。
髪の悩みの変遷
40代に突入する点で、「白髪」が増加してきます。調査結果によると、38.0%の女性が「白髪が増えた」と回答し、特に40歳以上ではその割合が約7割にも達します。さらに「髪が細くなった」という声も徐々に増え、特に50代では32.7%の人々がこの悩みを抱えています。
年齢層別のアイテム利用法
年齢別に見ると、35-39歳の女性が最も積極的に髪のケアアイテムを使用していることが分かりました。この世代は特にアウトバスケアアイテムやインバスケアアイテムを多く取り入れています。一方、50-54歳の女性は、薬用シャンプーの使用が目立ち、年齢に応じたニーズの変化が伺えます。
髪のケアへの出費
髪の悩みを解決するためにかける費用については、月5,000円がボーダーラインとされており、93%の女性がこの金額以下でやってみたいと考えています。特に35-39歳の女性は、高額志向が強く、5,000~10,000円を掛けることに積極的です。
髪型の選択傾向
調査では、40歳以降の女性がロングヘアを控える傾向にあることが明らかになりました。35-39歳の年齢層では、23.1%がロングを選んでいますが、40歳を過ぎるとその割合が10%を切るという結果に。
髪型選びの優先順位の変化
また、髪型を選ぶ際の重視ポイントも年齢と共に変化しています。50-54歳世代では、約半数が「手入れが楽であること」を最重要視しています。このことは、年を重ねるにつれて、忙しさや手間を減らしたいというニーズが大きくなっていることを示しています。
髪型の変化とその理由
さらに、20代の頃に比べてやらなくなった髪型として、「ロング」、「パーマ」、「ポニーテール」が上位に挙げられました。年齢を重ねるにつれて、これらのスタイルを選ばなくなる理由には、「若い頃の髪型が似合わなくなった」と「髪のボリューム不足」があることが分かりました。特に50-54歳では、その割合が約2倍に達しています。
この調査から、ミドルエイジ女性が抱える髪の問題やその理解に向けた積極的なアプローチの必要性が伺えます。髪型選びは年齢と共に変わりつつあり、今後も彼女たちのライフスタイルにあったスタイルが求められることでしょう。