『學鐙』2025年秋号特集:食い問答の深層
2025年9月5日、丸善雄松堂が発行する企業PR誌『學鐙』の最新号が発売されます。今号の特集テーマは「食い問答」です。食を通じて生じるさまざまなコミュニケーションや文化の選択、さらには私たちと自然界、そして生命とのつながりを考察します。
食とコミュニケーション
食は単なる栄養摂取の手段ではなく、他者との関係を深める重要な要素です。本特集では、エッセイストの平松洋子による「味というもの」、発酵デザイナーの小倉ヒラクによる「微生物と人間が共同でつくる、発酵という時間の芸術」など、多彩な執筆陣が食に関する深い考察を展開します。
社会問題との結びつき
「食」を語る上で無視できないのが、フードロスやビジネスとの関係です。日本女子大学の小林冨雄教授は「フードロス・コミュニケーション」をテーマに、現代社会が直面する課題に光を当てます。食は私たちの生活の一部でありながら、社会問題とも密接に関わっています。
自然や命との向き合い方
猟師・千松信也氏は命との向き合い方について語り、古代菓子やスイーツの文化を研究する前川佳代氏は、千年のスイーツ甘葛煎に焦点を当てます。これらの寄稿は、食がいかに私たちの生活や歴史、文化に深く根ざしているかを考える手助けをします。
「食」と「生きる」の関係
「食」は生きるために必要な行為であると同時に、私たちの生き方を反映させるものです。何を選び、どのように食べるのか、そうした選択が我々の人生に影響を与えます。「食べる」という行為が、他者との関係や自己理解をどう深めるのか、一つ一つの文章から考えさせられるでしょう。
多様な視点を持つ特集
特集には、作家の阿古真理による「ていねいな暮らしの復権?」も収録されており、生活における食の重要性や、文化的な豊かさを再認識させてくれます。日々の暮らしの中で、「食」にまつわる思索を深める機会を提供します。
企画連載紹介
また、今号では「知の生まれる場所」や「科学と生きる」の連載も掲載され、環境建築家の仙田満や理論物理学者の全卓樹などが執筆します。文化と科学の交差点で生まれる知識を探求する内容です。
読書のすすめ
最新の文芸書や推薦図書に関する書評も掲載されており、食と知の関係をさらに深めるための参考資料として楽しめます。各執筆者が推薦する書籍を通じて、知識の更なる深まりが期待されます。
このように、『學鐙』2025年秋号は食についての様々な視点を提供する一冊です。この機会に、新たな「食」の観点をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
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