WorkXのAI駆動開発がもたらす基幹システムの革新
株式会社WorkX(東京・渋谷区)は、同社の営業、法務、経理、人事など様々な部門を統合する基幹システムを、わずか3ヶ月で内製化しました。このシステムは、稟議や契約、請求といった業務フローの自動化を実現し、業務効率化の基盤を築いています。今後はさらなる自動化を進め、工数削減率を8割まで引き上げることを目指しています。
開発の背景
基幹システムの刷新にあたり、WorkXは外部委託ではなく社内での開発を選択しました。これまで、各部門は異なるツールでデータを管理しており、収益数値の正確な把握には多くの時間を要していました。企業の成長段階において、迅速な意思決定が求められる中で、自社チームが主体となって開発を進める必要があったからです。
開発プロセス
最初に行ったのは各部門への徹底的なヒアリングです。異なる目的を持つ営業、法務、経理、そして人事の各部門から、既存ファイルやデータ構造をAIに読み込ませ、業務をつなぐシステムの仮設を立てました。その後、現場のフィードバックを反映させながら実装を進めていきました。
実際に開発を行う際には、小さなプロトタイプを現場メンバーに見せ、認識のズレを即時に修正するアジャイル手法を採用しました。これにより、AIの力を借りて迅速なサイクルで進めることが可能となりました。
最も時間を要したのは、部門間のヒアリングと既存データの移行です。データ移行に関しては、自社コンサルタントの知見を活用し、確実に処理をつなぐための仮説と検証を繰り返しました。AIだけでは対応できない社内の用語や運用ルールを踏まえ、エンジニアが一つひとつ確認しながら進めることで、約3ヶ月でシステムを完成させました。
システムの主な機能
1.
定常業務における自動化
業務フローの各ステップにおいて「次やること」をシステムが自動で判断し、通知します。これにより、手作業での抜け漏れを防ぎ、業務効率を大幅に向上させました。
2.
API連携による省力化
会計系SaaSや社内システムとのAPI連携を実現し、手動でのデータ入力作業を削減。また、ワンクリックでの稟議起票を可能にしています。
3.
売上データの自動集計
月別・事業ごとの予算や実績を自動的に集計し、リアルタイムでの経営判断ができる環境を整えました。
開発者の言葉
CTOの久木田佑馬氏は「AIがなければ開発に数十倍の時間がかかっていた」と語り、AIと人間が役割を分担することが、プロジェクトの成功を後押ししたと強調しています。今回のプロジェクトは、依然として発展途上にあるとし、今後はさらに様々な機能追加や改良を行う意欲を示しています。
今後の展望
この基幹システムのリリースは、業務自動化の第一歩に過ぎません。WorkXは、現場のニーズを取り入れながら機能を拡張し、全業務の自動化へと取り組む予定です。次のステップではフリーランス人材の自動マッチングや営業提案書の自動生成を目指します。また、内製開発で得たノウハウをクライアント企業への支援にも展開し、人々がより創造的な仕事に集中できる環境を提供する方向です。
WorkXの企業情報
WorkXは「プロフェッショナル・エコノミーへの変革」を掲げ、企業の課題解決を支援する新しい形の人材調達サービスを提供しています。フリーランスコンサルタントと企業のマッチングを行う「ProConnect」や、専門性を組み合わせた「LeanX」といったサービスシリーズを展開し、イノベーションを加速させることを目指しています。