近年、日本各地で"スマートシティ"が注目を浴びていますが、その中でも茨城県つくば市が特に注力しているプロジェクトがあります。それは、筑波大学から生まれたベンチャー企業、株式会社Palames(以下、パラメス)が実施する「令和6年度つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業」です。このプロジェクトでは、デジタルマップを用いた実証実験が行われ、地域のさらなる活性化が期待されています。
つくば市とPalamesの取り組み
つくば市は、人口構成や地域の特性が大きく変化する中で、スタートアップ企業との連携を強化し、先進的な街づくりを進めています。特に高齢化や出生率の課題に直面する中、地域活性化に向けた施策が求められています。
Palamesは、イベントガイドアプリ「dokoiko」を提供する企業で、地域のイベント情報をデジタルで一括管理することを目指しています。このアプリは、様々なイベントの出展者や詳細情報を簡単に配信できることで、参加者にとっての利便性を高め、また、地域の飲食店などとも連携を図ることが可能です。
今回の事業採択を受け、Palamesはデジタルマップを使用し、地域のイベント情報を類似度高く展開することを目的としました。その第一歩として、数多くの地域イベントがdokoikoアプリに掲載されています。これにより、イベント情報をタイムリーに更新できるだけでなく、訪問者へも魅力的な情報を提供することが実現されます。具体的には、Tsukuba創業Marketやつくば蚤の市など、多様なイベント情報が配信されています。
地域の活性化のために
さらに、このプロジェクトではR8地域の飲食店で使える電子クーポンも配信し、中心部からR8地域への人流を創出し、経済効果の向上を図っています。この取り組みは、イベント参加者を増やし、その結果として地域経済が活性化することを目指しています。
モニターからのフィードバック
実験に参加したモニターからは、「デジタルマップを利用することで、事前に出展詳細やイベントの雰囲気を知ることができた」「未知のイベントをマップで見つけることができた」といった声が寄せられています。これにより、地域のイベントへの関心が高まっていることが分かります。
主催者側からも、「出展内容やデジタルマップが簡単に配信できた」「年配者でも登録しやすいシステムがあると良い」といったポジティブな意見が寄せられ、Palamesの取り組みが一定の評価を受けていることが感じ取れます。
今後の展望
Palamesは、今回の実証実験を通して得たフィードバックを基に、さらなるサービス改善を進めていく意向です。「あらゆる体験と、ひとがつながる道しるべ」となることを目指し、地域貢献に繋がる事業を推進していくスタンスです。
会社概要
株式会社Palamesは2023年4月に設立され、つくば市に本社を構えています。地域に根ざした企業として、デジタルマップを利用したイベント情報の配信など、地域活性化に寄与していくことを目指しています。さらなる情報やサービスに関しては、公式网站を通じてアクセスできます。
これらの取り組みを通じて、つくば市が「Society 5.0」の実現を目指す中で、地域とテクノロジーの融合が進むことが予想されます。今後のぱらめすの活動に大いに注目です。