コーライト作曲家チームがブロックチェーン実験を推進
音楽業界の新たな試みとして、140名のプロ作曲家が在籍するCo-Writing Farm(コーライトファーム)が、ブロックチェーン技術を利用した楽曲情報管理の実証実験に参加しています。この実験は、経済産業省が音楽コンテンツ業界の持続可能な発展を目指すために実施され、多くの音楽出版社やスタートアップ、作家事務所が一丸となっています。
実証実験の目的と背景
本実証実験は、音楽コンテンツの流通市場における新たな付加価値の創出を目的としたもので、特に作詞作曲家たちが自身の著作権を早期にかつ容易に管理する手法を模索しています。これまで、著作権は作品のリリース後に遡及的に管理されることが多く、作曲者たちには煩雑な手続きが伴いました。しかし、ブロックチェーンを用いることで、データの真正性を保証しつつ、登録を簡略化することが可能になります。
実証実験のプロセス
Co-Writing Farmは、この実証実験において重要な役割を果たしています。特に注目されるのは、楽曲が完成した際に作詞作曲家がそのデモテープをブロックチェーン上に記録できるシステムです。これにより、クリエイターは自身の権利を手元で管理し、迅速に適切な利益分配を受けることができます。実験開始から約1ヶ月で、140曲のデモテープが登録されるなど、大きな成果を上げています。
CWFの理念と今後の展望
Co-Writing Farmは、音楽クリエイターが義務と権利を正当に行使し、地位向上を図ることを目指して活動しています。実証実験の結果は2024年2月末に公開される予定で、音楽業界において革新的な変化をもたらすことが期待されています。また、今後のシステム実用化により、音楽出版社や著作権信託団体の業務効率化が進み、作品のデジタル届出がよりスムーズに行えるようになるでしょう。
まとめ
ブロックチェーン技術を取り入れたこの実証実験は、音楽業界における著作権管理の未来像を描く重要なステップです。これからもCo-Writing Farmは、新たな創作手法を提供し、作詞作曲家たちの権利保護に力を入れていくことでしょう。
株式会社CWF 概要