沖縄の喫茶店主たちの新たな挑戦
沖縄県で活躍する喫茶店主たちが、このたび独自の企業を立ち上げ、仮想通貨を発行できるアプリ「カウリー」の開発に着手しました。新たに設立された株式会社ヴヰンテージは、地域の小規模店舗を救う新たな仕組みを提供することを目的としています。「カウリー」は、iOS版のアプリとして2018年中のリリースが予定されています。
独自の仮想通貨による新たな経済圏の構築
株式会社ヴヰンテージの発起人には、沖縄で営業する「マイドパルタ」や「いこい整骨院」、「あぐろ焙煎珈琲店」など、地域の実力店主たちが名を連ねています。このアプリの魅力は、経営規模の小さい個人店でも、自己の仮想通貨を無償で作成し、管理できる点です。これにより、地域経済の活性化を図ります。
アプリ「カウリー」では、各店舗が独自の仮想通貨をアプリ上で簡単に作成できます。これにより、店舗は自らの currency を持つことで、販売促進や顧客のロイヤルティを高めることが可能になります。特に、小規模店舗にとって、決済手数料の負担から解放されるという利点があります。
電子決済のデメリットを克服する仕組み
現在、電子決済は利便性が高く、多くの店舗で導入が進んでいますが、小規模店舗にとっては、導入費用や手数料の負担が大きく、さらには売上金の入金までに時間がかかるため資金繰りが困難になることが多いです。しかし、「カウリー」では、特に小規模店舗や個人事業主に向けて、導入費用と決済手数料を無料とする計画を進めています。
中規模以上の店舗には、有料プランが用意され、定額制を採用することで、売上に左右されない料金体系を実現します。また、仮想通貨の発行には審査が不要で、誰でも作成できることが大きな魅力です。
利用の多様性と顧客との関係強化
「カウリー」で発行された仮想通貨は、特定の店舗でのみ使えるため、お店の価値や信用は直接経営者に依存します。これは、すでに存在する「コーヒーチケット」などの仕組みと類似しており、顧客にとっても使いやすいシステムを提供します。
例えば、4000円の現金を仮想通貨に交換することで、4400単位の仮想通貨をアプリに表示し、店舗で使用できる仕組みです。このように、顧客と店舗が結びつく新たな経済圏を形成することが狙いです。
店主の思いとこれからの展望
株式会社ヴヰンテージの代表取締役社長である赤嶺和史氏は、「小さなお店の独自通貨は、常連客へのサービス向上と固定客作りに役立ちます」と語ります。彼の言葉からは、地域の店舗を応援し、支えるための決意が感じられます。
今後、「カウリー」が沖縄の個人店にどのような変化をもたらすのか、そしてその仕組みが他地域にも広がる可能性に注目が集まります。地域経済を支えるためのこの新しい挑戦に、多くの期待が寄せられています。
興味のある方は、公式ウェブサイトから詳細を確認できます。問い合わせは、ホームページのお問い合わせフォームから受け付けています。
マイドパルタ:
HP
いこい整骨院:
HP
あぐろ焙煎珈琲店: 未公開
Aguro Roast Coffee: 未公開
ico.Cafe:
HP