新NISA3年目、日本株シフトと家計への影響を探る
株式会社400Fが実施した「オカネコ 新NISA3年目の利用実態調査」から、2024年1月の新NISA制度開始から2年が経過した今、利用者の運用成績や投資動向、そして未利用層の心理的障壁について明らかになりました。
運用成績は9割超がプラス
調査の結果、参加者の90.2%が運用成績がプラスであることが明らかになりました。具体的に見てみると、「大きなプラス(+20%以上)」が44.9%、そして「プラス(+1%〜20%以下)」が45.3%を占めています。この成功体験は利用者の93.8%が制度に満足している背景にあるのです。
しかし、少数ながら不満を感じている層も存在しました。「期待したほど利益が出ていない」と感じる人が37.5%であるのに対し、「投資資金の捻出が苦しい」という声が43.8%と最も多く、物価の高騰が家計に及ぼす影響が見て取れました。
2026年に向けた日本株シフト
今後の投資戦略として、「成長投資枠」の活用方法が問われたところ、「同じ投資信託を買い増す」ことが52.4%の支持を得ました。一方で、「日本の高配当株・優待株」への関心が37.2%と、「米国個別株・ETF」の18.4%の約2倍にも達しています。これは、日本企業の株主還元強化や、為替の不透明感が影響していると思われます。
未利用層の心理的障壁
未だ新NISAを利用していない層にその理由を尋ねると、「初心者だからリスクが怖い」という回答が32.5%と最も多く、次いで「投資に回せる資金がない」が31.7%という結果でした。また、「手続きが面倒」という意見や、「制度の違いがわからず行動に移せない」といった実務的な理由も多く挙がっており、未利用層の心理的障壁は依然として高いことが分かります。
特に「株価が高値圏にあり、始めると損をしそう」や「ブームに乗り遅れた」といった懸念も顕在化しており、投資への一歩を踏み出せない人が多い現状が浮き彫りになりました。
投資枠の活用計画
新NISAの生涯非課税保有限度額である1,800万円について、「投資期間10〜15年」で達成する計画が37.6%と最多でした。一方で、「最短5年での達成を目指す」は24.8%にとどまり、多くの人が長期的な視点での投資を考えています。最近の調査は家計の実情が大きな変数であることを証明しています。
終わりに
この調査を通して、新NISAの利用者は多くが運用成績で成功を収めている中、満足度は家計の余力にも左右されることが示されました。未利用層については、リスクへの心理的障壁、資金面の問題、手続きへの理解不足が影響していると考えられます。株式会社400Fは、オカネコを通じて家計診断や資産形成の支援を行い、ユーザーがより良いお金の管理ができるよう、サポートを続けていく所存です。