コロナ後の心の変化
2024-09-25 11:11:16

コロナ後の働く人々の心の変化、あきらめ感が浮上した理由とは?

働く人の感情調査レポート



株式会社ジェイフィールが実施した最新の調査結果によると、新型コロナウイルスが5類に移行してから1年が経過した現在、働く人々の心の中で広がっているのは「なにをしてもこの状況は変わらない」というあきらめ感です。この調査は、2024年5月に行われ、社会や組織におけるコミュニケーション、感情、そして価値観の変化に焦点を当てています。

調査の背景



ゲイフィールでは、2020年4月から現在に至るまで、コロナ禍中の人々の感情や価値観の変化を追跡してきました。initial 緊急事態宣言が発令された時期から始まり、コロナ禍の影響がどのように従業員の心に影響を及ぼしているかを深く探求するためのデータを蓄積しています。最初の頃はあきらめ感や不安感が際立っていましたが、2023年には「支え合い感」や「認め合い感」が上昇し、人々の心に温かい変化が見られました。これには社会や経済活動が正常化する中で、人々が互いに支え合う重要性を再認識した結果と考えられます。

あきらめ感の浮上



ところが、2024年に入ると、再びあきらめ感が浮上しました。「何をしてもこの状況は変わらない」という感情は、調査対象の多くから共鳴を得ました。特にマネジャー層は、一般社員層よりもネガティブな感情が顕著に高まり、業務の忙しさや疲弊感が目立ってきました。この背景には、3年間ものコロナ禍を経て、元の働き方に戻る傾向が強まっている事が考えられます。そのため、かつて感じていた業務の手応え感や創造実感などは、あまり感じられなくなっているのです。

価値観の変化



調査では、「コロナ禍から大きな価値観の変化はない」といった回答も多く見られました。コロナが個人の生活や働き方に大きな影響を及ぼすと予想されていましたが、実際には以前の状況に戻ってしまったため、「あきらめ感」が強まっているのではないかと分析されます。また、コロナ禍を経て「仕事はお金のために行う」という割り切りが強まったのも特徴的です。このように、生存や経済に対する価値観が明確になった変化がある一方で、全体的には大きな行動変容が見受けられないという現実に直面しているのです。

コミュニケーションの質



コミュニケーションの量は前年とほとんど変わらなかったものの、その質に関しては大きな変化が生じています。上司や部下との会話は仕事の内容に偏り、仕事以外の相談が減少している様子が伺えます。特に一般職層は、上司への仕事以外の不安や悩みを相談しづらくなっており、このことがコミュニケーションの連携を妨げる一因となっています。また、同僚間でも未来や不安について話しづらい状況があり、社内のつながりが薄れてしまっているのが現状です。

組織力を高めるために



このような状況を乗り越え、働きやすい環境を整えるためには、組織全体での会話の質向上が必要です。日常業務に忙殺される中でも、未来や個人のキャリアについて話し合うフリーディスカッションの場を設けることで、社員同士の理解を深化させ、組織全体の活性化が期待できます。特にマネジャー層は、その役割として重要な対話の機会を持つことが求められます。

結論



コロナ後の社会における働く人々の心情に注目が集まっています。その中であきらめ感の高まりや、コミュニケーションの質における問題が浮き彫りになりました。未来への視点を失わず、さまざまな価値観を受け入れつつ、組織としての新たな方向性を模索していくことが求められています。今こそ、会社、組織、個人で大きな企てを考え、未来への希望を育てる時期なのではないでしょうか。


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会社情報

会社名
株式会社ジェイフィール
住所
東京都渋谷区渋谷3-3-2アーバンセンター渋谷イースト6F
電話番号
03-5468-8655

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