新たに生まれた和の宿「美園のおやど(い)」
和歌山市のJR和歌山駅前に、新たな一棟貸し宿「美園のおやど(い)」が2023年11月1日に開業します。この宿は、近隣の空き物件をリノベーションし、「和のここち良さ」をテーマにした居心地の良い空間を提供します。運営を担当するのは、株式会社ホテルマネジメントいとをかしで、同社が手がける最初の宿泊施設となります。
みその商店街の新たな拠点
「美園のおやど(い)」は、全国でシャッター店舗の割合が高いとされる「みその商店街」に位置しています。空きビルを宿泊施設に生まれ変わらせることで、地域の活性化にも寄与します。
和歌山駅は関西国際空港とも近く、国際的な観光客も訪れる場所です。この宿は、そうした訪日外国人に向けて、日本らしいモダンなデザインを取り入れており、心地よい滞在を提供することを目指しています。
無人運営でゆったりとしたひとときを
この宿は無人運営のため、利用者は周囲を気にせず自分の時間を楽しむことができます。宿泊施設は3階建てのビルで、1階は木材を使った温かみのある外観が特徴です。入口には日本らしい暖簾がかけられており、訪れた瞬間から日本の雰囲気を感じることができるでしょう。
また、1階には宿泊客や地元の方がゆったりと過ごせるスペースを整備する予定です。
居心地の良い共有スペースと客室
2階には共用のリビングスペースがあり、キッチンも完備されています。これにより、夕食の準備や仲間との食事を楽しむことも可能です。そして、3階には2室の客室があり、最大5名まで宿泊可能。
この宿は、プライベート感を重視しながらも、和の心を感じることのできる特別な空間を提供します。
会社概要
このプロジェクトを手掛けるホテルマネジメントいとをかしは、台湾に本社を置く株式会社ドンケン・テクノロジーズと、日本の株式会社ユニスト・ホールディングスの合弁会社です。彼らは、日本国内で増加している空き家や空きビルを宿泊施設として活用する事業を進めており、今回の「美園のおやど(い)」もその取り組みの一環です。
実際に、ユニスト社は過去に「Willows Hotel 大阪新今宮」の開発と運営を手がけており、経験豊富なスタッフが宿泊施設の設計からプロデュース、運営までを一貫して行っております。
和歌山市で新たに運営されるこの宿は、ただの宿泊施設ではなく、地域とつながる「和の心」を感じられる特別な場所として、多くの人に利用されることを期待しています。