静岡県民のストレス実態
2021-06-03 18:11:32

静岡県民のストレス実態調査から見える犯罪のリスクと安全対策

静岡県民のストレス実態調査から見える犯罪のリスクと安全対策



2021年6月、ステップ総合研究所は静岡県くらし交通安全課と連携し、県民の生活における犯罪からの安全性を評価するための調査結果を発表しました。これは、2002年度から続けられている調査の第5回目であり、特に2020年12月に行われたこの調査は、世界的なコロナ禍の影響を受けたものとなりました。

調査の目的と内容


今回の調査の目的は、静岡県民が日常生活においてどの程度の犯罪リスクを感じているか、また心理的ストレスの状況を把握することでした。コロナウイルスの影響で生活が大きく変化した中で、市民のメンタルヘルスにどのような変化があったのかを明らかにするために、特に「ストレス内容」に関する新たな項目を追加した点が特徴的です。

調査対象は満18歳以上の静岡県民で、合計2,700人に調査票が郵送され、その結果1,096人から有効な回答が得られました。

ストレスの評価


調査結果によると、半年以上続くコロナ禍の影響で、生活に変化があったと感じる人は46.4%にのぼります。その中で、特に多くの人が「何かと悲観的に考えるようになった」と回答しており、18.9%がストレスの一因として挙げました。さらに、6.5%の人は「ふと死ぬことを考える」ことが多くなったとも述べています。これは、心理的悲観が単なる懸念を超え、自己否定的な感情につながっている可能性を示唆しています。

性別と年齢による影響


調査では、ストレスの感じ方に性別や年齢による大きな差は見られなかったものの、女性は男性よりもストレスを多く抱えている傾向がありました。また、「イライラしている」と回答した人の中には、若者や女性が多いことが挙げられます。

自己否定と攻撃的な心理


調査結果からは、自己否定的な感情と共に攻撃的な傾向が見て取れます。「イライラして怒りっぽくなった」と回答した人が10.9%おり、何かと他人に対して攻撃的な行動が増えていることがわかります。このような傾向の中間には「これから先のことなど考えなくなった」や「自分自身で決めることが嫌になった」といった状態もあり、孤立感や無気力感を抱えている人々が増えています。

今後の対応と施策


最終的に、コロナ禍の影響で多くの静岡県民が何らかのストレスを抱えている現実を踏まえ、犯罪行為や日常生活における安全施策の推進が必要不可欠であると結論づけられました。特に、女性や若者がより多くのストレスにさらされている点に留意し、心理的サポートやストレス軽減に向けた施策を考慮することが求められています。

この調査の結果は静岡県だけに留まらず、日本全国に共通する課題であると予想され、今後の犯罪予防活動に大きな参考となるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ステップ総合研究所
住所
東京都文京区目白台2-12-17
電話番号
03-3946-5203

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。