新しい金融教育プログラム『ライフプロデュース』
最近、ブロードマインド株式会社が学校向けに無償で提供を開始した新しい金融教育プログラム『ライフプロデュース』が話題となっています。このプログラムは、カードゲームを通じて“仮想の人生を体験”しながら、将来に向けた計画や準備の重要性を学ぶ内容です。特に対象となるのは小学校高学年、中学校、高校生で、楽しく、かつ効率的に金融教育を受けられることを目的としています。
プログラムの背景
日本政府は2028年度末までに、金融経済教育を受けた人を現状の7%から20%に増加させる目標を掲げています。そのためには約1,200万人に対する金融経済教育の実施が必要となるため、学校や職場での積極的な取り組みが求められています。このような背景を受け、ブロードマインドは、学校での金融教育が実施しにくい現状を改善すべく、より実践的で効果的な授業を開発しました。
ゲームの概要
『ライフプロデュース』は、カードゲームを基にした授業構成で、所要時間は原則2コマ。授業は、カードゲーム、振り返りワーク、そして講義で成り立っています。お金を稼ぐことが主目的ではなく、限られたリソースを使って「叶えたいこと」を実現するためのプロセスを楽しみながら学ぶことができます。最大4人のチームを作り、進行役のファシリテーションのもとでゲームが進行されます。
ゲームの進め方
1.
「叶えたいことリスト」の配布:各プレイヤーは、自分の人生で大切にしたいことを3つ選ぶ。
2.
イベントカードの選択:10個のイベントカードから、イベントを順に進めながら選択を行います。例えば「就職」のイベントカードでは、様々な職業の選択肢から収入や時間を考慮しながら選びます。
3.
得点集計:全てのイベントが実行された後、達成できた目標に基づいて得点を集計。結果を受けて、再チャレンジも可能です。
このようにゲームを通じて、金融教育の難しさを払拭し、より本質的な学びへと繋げています。
教育のポイント
- - ライフプランニングの重要性:未来に起こり得るライフイベント、そしてそれにかかるお金と時間についての理解を深めることができる。
- - 自分の選択の意味:自分が取った選択がどのように自分の人生に影響を与えるのかを考える機会を提供します。
開発パートナーと監修者
ブロードマインドは、体験型学習を提供する株式会社NEXERAと提携し、ゲームの設計に関わっています。監修者の沼田晶弘氏は、東京学芸大学附属世田谷小学校の教諭で、このプログラムを通じて、学生が自分自身の将来を真剣に考えるきっかけを提供したいと考えておられます。
まとめ
今回のプログラム『ライフプロデュース』は、単なる金融教育にとどまらず、子どもたちが将来の選択肢を広げ、自立した人生を送れるようサポートすることを目指しています。ブロードマインド株式会社は、今後も金融の力を解き放つ取り組みを推進していきます。