選抜型就活コミュニティ『IPO』と新サービス『学生転職』が連携
2025年3月25日、株式会社Make Cultureは、選抜型就活コミュニティ『IPO』と、ハイキャリアを志向する学生向けの就活サービス『学生転職』の新たな提携を発表しました。この新しい取り組みは、2027年卒業を控えた大学生たちに効果的なキャリア支援を提供するものです。
新卒採用のミスマッチに直面する日本企業
日本の企業では長らく新卒一括採用が主流ですが、最近ではそのあり方に疑問が投げかけられています。実際、2023年卒における採用充足率は81.3%と過去最低の水準を記録し、多くの企業が質や量のいずれかに不満を抱えている状況です。特に、「内定辞退の増加」が企業側の大きな課題となっており、学生と企業とのミスマッチが深刻化しています。
このような状況に背景を持ち、学生の実務経験やスキルを重視した新たな採用手法が注目を浴びています。
選抜コミュニティ『IPO』の特徴
『IPO』は、長期インターンシップの経験者のみが参加できる選抜型の就活コミュニティです。学歴ではなく、実務経験に基づいてメンバーが選ばれ、学生たちはインターンで培ったスキルを活かした就職活動が可能です。
IPOの支援内容
ES・面接対策: 学生たちは業界別のエントリーシートの添削や模擬面接を無制限に受けられ、本番と同様の環境での選考対策が可能です。
ビジネスゲーム: ロジカルシンキングを鍛えるための独自ゲームが定期的に開催され、実践的な問題解決力を育成します。
Slackコミュニティ: オンライン上でグループディスカッションや情報交換が行われ、メンバー同士が切磋琢磨し成長できる場が提供されます。
会員限定特典: 就活に役立つ資料が配布され、面接での自己アピール方法や企業の質問集などが手に入ります。
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企業からの特別オファー: 評価が高い学生には企業からのスカウトや良待遇オファーを受けるチャンスが与えられます。
現在、IPOには50名以上の学生が参加しており、彼らはそれぞれ長期インターン経験を持っています。互いに刺激し合いながら、実りのある就職活動を進めています。
学生転職との連携
『学生転職』は実務経験を持つ学生と次世代の人材を求める企業とを結びつけるプラットフォームです。企業が学生たちに特別オファーを直接送る仕組みを導入し、登録している学生は仕事の実績や職務経歴を持っています。これにより、企業は学生のポテンシャルだけでなく、具体的な成果に基づいて評価やスカウトが可能です。さらに、専任のキャリアコンサルタントも両者をサポートしており、企業は採用戦略についてアドバイスを受けられます。
参加する意義と今後の展望
この新しい支援体制では、学生は長期インターンシップで培ったスキルをアピールし、社会人の中途採用に近い形での就職活動が可能になります。企業にとっても、厳選された学生に直接アプローチできることで、ミスマッチを減らしつつ即戦力の確保が期待できます。
今後、IPOのメンバーを更に増やし、様々な企業との連携を強化することで、学生と企業にとってお互いに有益なプログラムを展開する予定です。この取り組みを通じて、優れた学生が在学中に経験を活かし就職活動する新しいスタンダードを確立したいと考えています。