無償提供スタート!スマホで3D計測できるScanatが熊本地震復旧支援
2026年7月28日に発生した「令和8年熊本地震」は、熊本県に大きな影響を与えました。最大震度7を観測し、住家の倒壊やライフラインの損壊が広範囲に及びました。この甚大な被害に対して、nat株式会社はスマートフォンを使った3Dスキャン計測アプリ「Scanat」を提供することを発表しました。無償で提供することで、被災地域の復旧活動を支援しようとしています。
Scanatの特徴と利便性
Scanatは、LiDAR機能を搭載したiPhoneやiPad一台で現場の空間を高精度に3Dデジタル化することができるアプリです。特別な専門知識がなくても、瞬時に現場の状況を把握することが可能です。このアプリの主な特徴は、ミリ単位の計測ができる点と、業務の効率化を図れる点です。
従来の方法では、数名が長時間かけて現地調査を行う必要がありましたが、Scanatを使えば一人で短時間で調査を終えることができます。実際には、消防機関での火災原因調査際に、従来3時間かかっていた作業がわずか25分で完了した実績もあります。このような迅速な対応は、被災地域での効率的な復旧作業に大いに役立つことでしょう。
無償提供の背景と概要
natは、熊本県の企業に対し、2026年12月31日までの期間限定でScanatの無償利用を提供します。このサービスは、地震による被害状況の調査に特化しており、申し込みから3ヶ月もの無償利用が可能です。対象は、熊本県内に本社を構える企業です。
具体的な利用条件
- - 対象地域: 熊本県
- - 対象: 熊本県内の企業・法人
- - 利用目的: 令和8年熊本地震による被害状況調査
- - 無償期間: お申し込み日から12月31日まで、または3ヶ月間
- - 費用: 無償(通信費等は利用者負担)
- - 機能: Scanatアプリ版およびWEB版の全機能
被害状況調査への活用
Scanatを使った被害状況の調査は、傾きやひび割れなど、家屋の状態を一度のスキャンで丸ごと3Dデータとして記録・保存できます。このメリットは、後から何度でも確認や計測ができ、罹災証明や保険請求に必要な資料作成にも役立つ点です。特に、限られた時間内に多くの調査を必要とする在宅企業にとって、非常に助かる工具となることでしょう。
natと熊本県のつながり
natは、熊本県八代市を拠点とする男子バレーボールチーム「熊本Virex」のパートナーとしても地域に貢献しており、スポーツを通じた地域支援とともに、今回の地震復興にも力を入れています。
代表取締役社長の劉 栄駿氏は、「被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。人手と時間が最も不足していますが、私たちの提供するツールを用いて、より多くの支援を行いたいと考えています。」と、さらなる支援を呼びかけています。
nat株式会社について
natは、2019年に設立され、スマートフォンで空間を高精度に3Dデジタル化するアプリ「Scanat」を開発・販売しています。インテリアコーディネーターとしても評価されており、地域貢献や復旧活動の観点からも注目されています。これからも、熊本の復興に向けた取り組みが続けられることでしょう。