鎌倉市が目指す脱炭素に向けた新しい取り組み
鎌倉市が脱炭素をテーマにした新しい実証実験を開始しました。このプログラムは、株式会社テックシンカーと連携し、ゲームとAIを活用したアプローチで市民の行動変容を促進することを目的としています。市民が自発的に、そして楽しく脱炭素への取り組みを行う仕組みを作り出すことが狙いです。
実証実験の背景
鎌倉市は、2050年に向けてネットゼロを実現するため、2030年までにCO2排出量を2013年度比で46%削減する目標を掲げています。しかし、家庭からの削減率は令和4年度時点でわずか13%にとどまっています。市民からは「できる範囲で行動したい」という声が多く、心理的・実践的なハードルが明らかとなりました。この課題に対処するため、鎌倉市は「行動したくなる脱炭素」をテーマに、楽しみながら参加できるプロジェクトを立ち上げました。
実証実験の内容
実証実験では、特設サイトを通じて市民が日常的に脱炭素アクションを行いやすくするための機能を提供します。以下が主要な特徴です。
クイズ形式で温暖化対策を学べるプログラムを提供します。多段階の構成で、脱炭素に対する知識をステップバイステップで深めていきます。
日々の生活での選択を木の本数で定量化し、自分の行動がどれだけの効果をもたらしているのかを視覚的に理解することができる診断ツールを導入します。
行動における疑問や不安に対し、公的な情報をもとにしたAIが対話形式で対応します。これにより、市民は必要な情報を簡単に得ることができ、安心してアクションを起こすことができます。
このような取り組みによって、「何から始めればよいかわからない」「続けていく自信がない」といった市民の抱える不安を軽減し、自発的な行動を促す背景にしたいと考えています。
実証期間
この実証実験は令和8年(2026年)2月20日から5月29日まで実施されます。特設サイトを通じて、市民は自分の行動が地域全体の脱炭素に寄与することを実感できる体験が提供されます。
今後の展望
鎌倉での実践を通じて得た知見は他の自治体や企業、観光地などへの展開も視野に入れており、技術を活用した行動変容モデルのさらなる発展が期待されています。「脱炭素を負担と捉えるのではなく、新しい価値体験として捉えてもらうこと」を大事にし、地域からスタートする新たなGXの形を確立していく方針です。
会社概要
株式会社テックシンカーは、東京科学大学認定のベンチャー企業として、持続可能な社会の実現を目指し、デジタルソリューションを通じてGX推進に取り組んでいます。詳細は公式ウェブサイト(
テックシンカー公式サイト)をご覧ください。