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兵庫県丹波市に誕生した新しい社員寮

兵庫県丹波市に位置する荻野建設株式会社が、CLTパネルを使用した自社社員寮『大崎寮』を2025年5月20日に完成させました。このプロジェクトは、ライフデザイン・カバヤ株式会社が運営する『日本CLT技術研究所』のタッグのもと実現しました。

CLTパネルとは？

CLT（Cross Laminated Timber）は、木材を交差して積層したパネルで、強度と軽量性を兼ね備えた新しい建築資材として注目されています。この『大崎寮』では、2階建ての木造構造が採用されており、CLTパネルの特性を最大限活かした設計となっています。外観はシンプルでありながら、温かみを感じられる木目調の内装が居住者に居心地の良さを提供します。

社員寮の特徴

この社員寮は、水平構面にCLTパネルを使用し、共用廊下や階段の天井も現し仕上げとなっています。これにより、木の自然な風合いを肌で感じることができる住環境が整えられました。特に、荻野建設で働くフィリピンからの技能実習生が施工に関わったことから、彼らの実践的な技術力向上にも寄与したとのことです。社員寮は、技術実習生が安心して暮らす場としても設計されており、日本の木造建築やCLT技術を肌で感じながら学んでいくことができます。

在来軸組工法とのコラボレーション

『大崎寮』の施工には、在来軸組工法がベースに採用されています。この技術は、適切な技術支援があれば、高度な工程を必要とせず臨機応変な施工が行える点が魅力です。特に初めてのCLT建築においても安定した品質を保ちながら施工を行えるため、現場での作業負担を軽減することができます。

日本CLT技術研究所の役割

日本CLT技術研究所は、CLTに関する最適な技術支援を行いながら、建築の普及を推進しています。『LC-core構法』などの独自技術を提供することによって、加盟企業がより効率的にCLTを使った建物を設計・施工できるようサポートしています。

物件概要

• - 工事名称: 大崎寮新築工事
• - 工事場所: 兵庫県丹波市氷上町大崎64ほか
• - 用途: 社員寮
• - 構造: 木造
• - 工法: 在来軸組工法
• - 階数: 2階建
• - 敷地面積: 2371.21㎡（717.29坪）
• - 建築面積: 168.97㎡（51.11坪）
• - 延床面積: 322.18㎡（97.45坪）
• - 使用CLT量: 58.6686m³
• - 事業主: 荻野建設株式会社
• - 設計・施工: 荻野建設株式会社

このように、兵庫県丹波市の新しい社員寮は、地域材の活用や、技能実習生の技術教育の場としての役割を果たしています。今後も、CLT技術の普及と日本の木造建築文化の発展に寄与していくことが期待されています。

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