TOYOの尿素造粒技術がカザフスタンで初採用
東洋エンジニアリング株式会社(TOYO)が、自社の尿素造粒ライセンスをカザフスタン共和国の化学肥料製造会社KazAzot Prime LLPの尿素プラント建設計画に提供することが決まりました。これはカザフスタンで初めての尿素生産施設となります。
プロジェクトの概要
このプロジェクトにおいて、TOYOは尿素造粒技術のライセンサーとして機能します。具体的には、ライセンスの供与や、Process Design Package(PDP)の作成、主要機器の調達、技術的なサポートなど、幅広い役務を担当します。一方で、設計から調達、建設工事までを手がけるのは中国のWuhuan Engineering Co., Ltd.(通称:ウーハン)です。
TOYOの技術力
TOYOは、100件以上の尿素技術の供与と尿素プラントの建設実績を持ち、今回の採用はその技術力が評価された証となります。また、ウーハンとの過去の協力関係も採用の決め手となりました。
この尿素プラントでは、日産1,750トンの尿素を生産する予定で、その生産物は主に農業用肥料に利用されます。カザフスタンの農業分野に大いに貢献することが期待されています。
事業の重要性
カザフスタンは食糧生産において依存される部分が多く、新たな肥料供給源の確保は重要な課題です。TOYOは、尿素技術の提供を通じて、同国の食糧供給の安定化に貢献し続ける方針です。
さらなる発展を目指して
TOYOは1961年に設立され、以来、グローバルネットワークを構築して60カ国以上のお客様にエンジニアリングサービスを提供してきました。化学肥料分野を中心としながらも、他の多くの分野にも事業を拡大し、「エンジニアリングで地球と社会のサステナビリティに貢献する」という企業理念の下、環境に配慮した技術の導入に努めています。
現在、2029年の完成に向けて進められるこのプロジェクトは、カザフスタンの産業界において大きな意味を持ちます。TOYOは今後も持続可能な成長を実現するため、最先端の技術とサポートを提供し続けます。
【詳細情報】
- - エンドユーザー: KazAzot Prime LLP
- - EPC契約者: Wuhuan Engineering Co., Ltd.
- - ライセンサー: 東洋エンジニアリング株式会社
- - 施工地: カザフスタンAktau
- - 対象設備: 尿素造粒(日産1,750トン)
- - 役務内容: ライセンス供与、PDP作成、専用機器の調達、テクニカルサービス
- - 完成予定: 2029年
詳細な情報については、
TOYOの公式サイトをご覧ください。