遠隔区民サービス
2025-11-10 14:31:03

荒川区と大田区、全国初の遠隔区民サービスを実証実験開始

自治体をまたぐ新たな「遠隔区民サービス」の実証実験が始動



2025年11月17日より、東京都荒川区と大田区で全国初となる「遠隔区民サービス」の実証実験が開始される。この実験は、ANAホールディングス発のスタートアップavatarin株式会社、アルティウスリンク株式会社、そしてキャンパスクリエイト株式会社の三社が共同で行い、次世代通信技術を用いて進化した行政サービスの提供を目指すものである。

実証実験の背景



荒川区では、デジタル社会の恩恵を匂わせる向きに令和5年9月に「荒川区デジタル化基本方針」が策定され、さらなる業務の効率化と区民サービスの向上を目指した取り組みが始まった。一方、大田区においては、2024年3月に策定された「大田区DX推進計画」が進展中で、2040年を見据えた「デジタル技術を活用した人に優しい窓口」を実現しようとする試みが進められている。

遠隔区民サービスの実証内容



この「遠隔区民サービス」では、荒川区役所と大田区役所それぞれにアバターロボット「newme」を配置し、遠隔よりオペレーターが両自治体の窓口業務を切り替えながら担当する。
実証期間中は、オペレーターが新たに設けられたローカル5G環境を通じて、質の高いサービスを効率的に提供できることが求められる。特に、新たなナレッジシステムを活用し、生成AIがマニュアルから自動的にQ&Aを生成することにより、オペレーターは迅速に的確な対応ができるようになるという。

期待される効果


この実証実験を通じて期待されるのは、行政業務のDX化や窓口サービスの満足度向上に加え、持続可能な行政運営のBPOモデルの構築である。特に、ローカル5Gの導入により信頼性の高い通信基盤を確保したことが、本実証の成功に寄与するだろう。

各社の役割と協力体制



  • - avatarin株式会社: プロジェクト全体の企画・運営、アバターロボット技術提供。
  • - アルティウスリンク株式会社: 業務設計支援及び運営、BPOノウハウの提供。
  • - キャンパスクリエイト株式会社: 実証支援業務。
  • - 荒川区/大田区: 実証フィールドの提供及び調整。

今後の展望



この実証実験は、今後の行政サービスの在り方を見直す大きな転機となる。自治体間での連携を強化し、新たな技術を取り入れることで、次世代の区民サービスがどのように進化するのか注目したい。区民の生活を豊かにするための取り組みとして、デジタル技術が大きな役割を果たすことが期待される。さらに、産学官連携が進むことで、多くの地方自治体にも波及する可能性がある。

この実証が成功すれば、日本全国への展開も視野に入るだろう。未来に向けた新たな一歩が、ここ荒川区と大田区から踏み出されることになる。



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会社情報

会社名
avatarin株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町3-3-9日本橋アイティビル5階
電話番号
03-5542-1815

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