AI時代の働き方、キャリア不安と活用格差の実態に迫る
近年、AI技術の進展に伴い、働き方や業務の進め方が大きく変わってきています。しかしながら、すべての社員が同じようにAIを扱えるわけではなく、活用できる人とできない人の間に存在する格差が、キャリアにどのような影響を与えているのかについて、リアルワン株式会社が行った意識調査の結果を見てみましょう。
調査の背景と目的
生成AIをはじめとするAI技術は、様々な業務でその効力を発揮しています。しかし、職種や企業の方針によっては、活用の機会が限られていることもあります。本調査では、働く人々がAI活用についてどう受け止めているか、それがキャリア不安やエンゲージメントにどのように影響しているのかを探り、今後の人材や組織における課題を明らかにすることを目的としました。
調査結果の概要
1. AIを活用していない人が55.4%
調査対象の500名の中で、AIを「よく活用している」と回答したのは8.0%、または「やや活用している」との回答は11.2%でした。この合計はわずか19.2%にとどまっています。一方、「あまり活用していない」及び「まったく活用していない」と答えた人は合計55.4%、これは活用している人の約2.9倍にも上ります。このことから、AIを使いこなしている人が少ないという現実が浮かび上がります。
2. AI活用格差を感じる人のキャリア不安が66.7%
AIを活用できる人とできない人の格差を感じていると答えた177名中、66.7%の人が今後のキャリアに不安を抱いているという結果が出ました。これに対し、あまり感じていない138名の中では37.7%にとどまっており、両者の間には約29.0ポイントの差があります。この数字は、AI活用における格差の感情が人々のキャリア観に深く影響を及ぼしていることを示しています。
3. AI支援の存在がエンゲージメントを高める
調査対象者の中で、企業のAI活用支援や教育を実感している人は、エンゲージメントが高い傾向が見られました。支援を感じない168名におけるエンゲージメントは39.3%のみですが、支援や教育があると感じている163名では72.4%に達します。このことから、職場がAIに関する支援を提供することで、従業員の仕事内容への関与や満足度を向上させる可能性があると考えられます。
4. 企業が直面する課題
AI活用における差を縮めるためには、企業側が全ての従業員に教育機会を提供し、活用をサポートする必要があります。エンゲージメントを高めるためにも、従業員が安心して学び続けられる環境を整えることが非常に重要です。AIがもたらす変化に前向きに取り組むためには、このような組織づくりが不可欠と言えるでしょう。
まとめ
この調査結果から、AI技術の浸透が進む中で、活用格差を感じる人々がキャリア不安を抱えていることが明らかとなりました。また、企業の支援や教育がエンゲージメントに与える影響は無視できないものであり、組織としての取り組みが求められています。今後、働く人々が安心してAIを学べる環境が整えば、全体的な生産性や満足度の向上にも寄与することでしょう。
リアルワン株式会社は、調査を通じて可視化された意識や現状をもとに、企業の組織改善と人材育成をサポートし続けます。