鹿児島県日置市「ネオ日置」復興プロジェクト始動
鹿児島県日置市が新たな試みとして、ふるさと納税制度を基盤にしたガバメントクラウドファンディング(GCF)を使って、「ネオ日置」の復興を目指すプロジェクトを立ち上げました。この取り組みは、2025年9月30日までの期間で、目標金額500万円を設定し、地域活性化を図るものです。
日置市では、2023年3月から、仮想空間での交流を促進する「ネオ日置」を開設しました。このプロジェクトには、すでに30,000人以上の参加者が集まっており、地域の文化や歴史を発信する新たな拠点としての可能性を秘めています。とはいえ、サービス提供者であるプラットフォーム「DOOR」が2025年3月末での終了を発表したことで、日置市は次のステップへと急ぎ進める必要に迫られています。
このプロジェクトの背景には、日置市の持つ豊かな資源があります。例えば、日置市は、吹上浜という美しい海岸や歴史的な文化財に恵まれており、特に「戦国島津のまち」としての魅力を前面に出したプロモーションを展開しています。そして、この歴史的背景は、ネオ日置においても重要なテーマとなっています。仮想空間メタバースでは、名所や史跡、さらには伝統的な太鼓踊りのイベントを通じて、日置市の文化を体験できる場を提供しようとしています。
プロジェクトの具体的な実施内容
日置市の「ネオ日置」復興プロジェクトでは、以下の内容で進行中です。
- - 掲載サイト: ふるさとチョイス
- - 募集期間: 2025年7月18日〜2025年9月30日
- - 目標金額: 5,000,000円
この中で、以下の目的で資金が活用されます。
- - ネオ日置メタバースコンテストの開催
- - clusterプラットフォーム復興支援イベントの運営
- - VRChatでの太鼓踊り空間の構築
また、目標金額に達しなくても寄付金は全て本事業に使用されます。
ガバメントクラウドファンディングとは
ガバメントクラウドファンディングは、地方自治体が具体的な地域課題の解決を図るため、寄付金の使途や期間を明示し、広く市民から資金を集める仕組みです。寄付者は、自らの決定に基づいて寄付金の使い道を選ぶことが可能です。この仕組みは地域の人々との結びつきを強める一助となることが期待されています。
日置市の担当者は、クラウドファンディング開始からわずか2週間で寄付額が100万円を超えたことを報告しました。市の取り組みは、地方都市の在り方を変える試みであり、「社会実験」とも言えるものです。寄付を通じてこのプロジェクトに参加し、自分の名前(ニックネーム)を刻む機会を提供しています。
また、日置市は、自然に恵まれた地域であり、吹上浜のマリンスポーツや温泉、伝統行事の数々など、観光資源も豊富です。新産業の創出にも意欲的で、日置市産のオリーブのブランド確立など、地域資源を生かした産業振興にも力を注いでいます。
「ネオ日置」の再構築を通じて、参加者は地域の未来を共に育てることを実感できるはずです。私たちのふるさと、日置市から特産品や魅力を全国に発信していきます。ぜひ、プロジェクトへの支援をお願いいたします。